信濃屋 プライベートボトルウイスキー 馬車道店10周年記念ボトル発売
目次
◆本記事の内容(信濃屋プライベートボトル:ウイスキー)
こんばんわ。信濃屋洋酒課 スピリッツバイヤーの(あ)こと秋本です。
今日皆さんにご紹介するのは、
12月24日(金)に発売になる新しいプライベートボトルについて、
カスクの選定者で本企画を担当していたバイヤー自ら解説致します。
普段、TwitterやSNSで情報を公開しているのですが、
ブログ形式ということもあり、文字数の制限がないので
普段割愛してしまうような、細部までお話できればと思います。
◆信濃屋横浜馬車道店10周年
◆信濃屋 横浜馬車道店◆
住所:神奈川県横浜市中区住吉町4-45-1 関内トーセイビルⅡ1F
詳しい店舗詳細は下記をご覧ください。
https://shinanoya.co.jp/shop/basyamichi.html
2011年に前横浜シァル店から現住所へ移転
現横浜・馬車道にある信濃屋馬車道店が
お陰様で今年で10年を迎えることになりました。
そこで今回、開店10周年を記念し、ウイスキーを選定し、
馬車道店記念のオリジナルボトルを瓶詰致しました。
◆選んだウイスキーについて
今回選んだ一樽は、世界的に人気実績共にトップクラスのウイスキーボトラー
ウイスキーエージェンシー社提供の原酒サンプルの中から選定。
シークレットスペイサイド 1998年 22年 シェリーバット熟成
の原酒をシングルカスク・カスクストレングスで瓶詰。
カスクの選定は、横浜馬車道店のハードリカー担当者と共に
数々のボトラーから集めたウイスキーだけでなく、ラムも含めた様々なサンプルの試飲を重ね
馬車道店10周年記念ボトルとして納得のいく一樽に巡り合いました。
シークレットスペイサイド表記の原酒ということで
中身の蒸留所について確認しましたが、
スコットランドのとあるスペイサイド地方の
シングルモルトウイスキーのシングルカスク・カスクストレングス
という情報以外には全くわかりませんでした。
*購入するボトラーズの経緯やカスク情報、特徴的な味わい等、
シークレット表記であっても、ほぼ中身を特定できる場合があります。
所謂、最も多いと言われるグレンロセスをはじめ
グレンファークラス、或いはマッカランのような味わいではなく
噛み応えがあるフルーツ感やミルクの味わいに綺麗でしっかりした麦の甘み等
どことなく熟成の進んだハイランドモルトのような雰囲気があり、
これまでのシークレットスペイサイドの中でも蒸留所特定が非常に難しく感じました。
しかし選定の時から担当者との間で話していた共通認識として
「我々がちゃんと飲んで美味しいと思えるものをやりたい」という想いで選定をしていたので
クオリティー面でも、担当者の好みの面でも、納得の上でこの樽を選びました。
◆どんなウイスキーの味わいなのか?
千歳飴のようなミルクキャンディーのリッチな甘みと
苺グミのような噛み応えのあるフルーツ感が魅力です。
シェリーバットですが、所謂ファーストフィルではない
オールドバットで何度も使用された古樽リフィルシェリーバットでの熟成。
その為、本来の酒質の持つ味わいをそのままに感じられる
穏やかなゆりかごでの熟成による癒し系な仕上がり。
こなれた落ちついた麦のボディが飲み疲れせず、
華やかな流行からは一歩距離を置いた、
確かな満足感を与えてくれる落ち着いた雰囲気があり、
どちらかというと、玄人向けのカスクになっています。
◆テイスティングコメント
香り:質量のある香り立ち。温州みかん、ババロア、水あめ。奥から、ヘーゼルナッツクリームが立ち上がる。古樽の乾いたウッディさ。オイリーさとフェインツのニュアンス。麦殻、乾燥した芝生、ドライハーブの束。
味:口に含むと、千歳飴の様なリッチな甘みと滑らかな口当たり。パン生地と上白糖、牛乳ミルク寒天、テキーラブランコ。
余韻&総評:フィニッシュは長く続き、柑橘果皮と乾燥ローリエのビターネス、ほおずきの酸味。加水でフルーティーさが開き、スイカズラとあんず飴。270本瓶詰。
◆ラベルについて
ラベルは、海面発光体が照らす夜の海を進む帆船の絵画を選びました。
主題は、「The Light of Life」、日本語で「生命の灯」というタイトルを付けました。
通常のラベルの印刷用紙とは、異なる特殊な紙を使用し
満点の夜の星空や生物発光で光り輝く海中のキラキラした輝きを表現しました。
光を反射する性質なので、
ほの暗いバーカウンターでは、影を吸い込んで、闇に包まれた落ち着いた雰囲気を纏います。
反対に光を浴びると美しい夜の輝きを放ちます。
是非、お好みのシーンに合わせて楽しんでもらえたら嬉しいです。
選んだ絵画は、19世紀にイギリスの自然学者チャールズ・ダーウィン氏が
「生物発光」について発表した論文に掲載されていた挿入イラストから抜粋しました。
Bioluminescence、つまり【生物発光】を指しています。
生物発光とは、ホタルや海月、無脊椎動物等の特定の生物が光を生成し放射する現象のこと。
海の小さな生命体が、自らの生命を燃やして輝く光の海の中を
帆に風をたっぷり受けて、満点の星空の下、力強く突き進んでいく帆船の姿に
コロナ禍で傷ついた人々への鎮魂の想いを重ねました。
◆商品情報・購入方法
ウイスキー:信濃屋オリジナル
名称:シークレットスペイサイド 1998-2020 馬車道店10周年記念ボトル シェリーバット#408
容量:700ml 度数:49.4%(カスクストレングス)
税抜販売価格:22,500円 (税込 24,750円)
◆販売スケジュール
12月13日(月) 信濃屋馬車道店 および実店舗で店頭予約開始
12月17日(金) 弊社オンラインショップにて予約販売開始(https://www.shinanoya-tokyo.jp/)
12月24日(金) 全店店頭販売開始
信濃屋馬車道店を中心に、弊社の各実店舗・オンラインショップでの販売取り扱いあり。
ご購入をご希望されるお客様は、信濃屋馬車道店(TEL:045-270-2799)までご連絡ください。
*商品完売時は、ご了承ください。