今回のブログ担当者は…?

皆様、はじめまして！信濃屋田園調布店の食品担当、中島です。信濃屋では6年目となり、食品とワインの小売業に従事して今年で20年目を迎えました！現在は、信濃屋がお届けする食文化を通して皆様の日々の食卓がより豊かで楽しいものになるお手伝いをしています。

今回はcaskに併設しているレストランWにて、7月27日に開催した食の探求セミナー「百姓庵の塩」についてご紹介します。「塩」をテーマに、少し詳しくなったことをお話ししますので、どうぞよろしくお願いします！

食の探求セミナーについて

食の探求セミナーとは、学びと発見を通じて食べることに向き合い食の本質を知っていただく場としてスタートしたイベントです。信濃屋がその道のプロをお迎えしご講演いただきながら、その食材を使ったランチコースを楽しんでいただきます。毎回定員40名様のお席は満席で、大変ご好評頂いております。

「百姓庵の塩」学びと発見

百姓庵の塩匠・雄然氏

今回講師を務めてくださった雄然氏は、山口県長門市向津具（むかつく）半島の油谷湾からお越しいただきました。自給自足の生活を送りながら、海藻が豊富な油谷湾の海から海水を汲み上げ、昔ながらの釜焚き製法で塩を作っています。
汲み上げた海水は、立体式塩田という装置を使って、太陽と風の力で塩分を高めています。さらに、この装置から製造施設、塩を炊く鉄釜まで手作りされているそうです。薪には廃材を使用し、全ての工程が手仕事で行われています。自然と調和する塩作りの哲学をお持ちで、海と同じミネラルバランスの塩になるように「天地返し」という技法を使って、海そのものを味わえる塩を造っています。

百姓庵の塩と油谷湾のテロワール

百姓庵の塩とはどんな塩なのか？それを知るには油谷湾がどんな場所なのかを知る事が鍵になります！油谷湾は四方を森に囲まれた汽水域であり、その森は原生林が80％も残っているそうです。｢海だけではなく森もみる｣微生物や落葉樹など自然豊かな森のミネラルが大きな二本の川を伝って雨と共に海に流れ込み、森と海の栄養が重なり合った海水なのです。さらに春夏秋冬で山の自然は変化するので、海に流れる栄養も四季で変わります！ 季節ごとに味とミネラルが異なる塩が出来上がるのです。

塩でいただくお料理

海は人の体液、塩はミネラルバランスを整える“調身料”

塩は単なる味付けのためのものではなく、そのミネラルが身体を整えるために欠かせない”調身料”であると強調されていました。そして、そんな塩作りを目指しているという熱い思いを、私たちに強く伝えてくださいました。生物の起源は海から始まったと太古のお話しから、人間に必要なのは水・空気そして塩だと語り、塩は母なる海と私たちをつなぐ｢へその緒｣のような存在だと教えてくださいました。

さいごに・・・

セミナーが開催されたのは真夏だったため、大量に汗をかいていました。そのため、塩で味わうランチは素材の旨みをしっかり感じることができ、体も喜んでいる気がしました。塩が甘く感じるときはミネラルが不足しているサインのようです。汗のかき方も働き方も人それぞれですが、これからは意識してミネラルを補い、本物の塩を楽しみながら体調を整えていこうと思います！cask他、信濃屋スーパー4店舗と田園調布店でも百姓庵の塩を購入することができます！塩飴も人気です。お近くにいらした際は、ぜひお立ち寄りください！

信濃屋では「食・酒の探求セミナー」を cask / W TORANOMON にて定期的に開催しています。ご案内は信濃屋コーポレートサイト内のニュース・イベント情報にてご確認いただけます。セミナー開催中、お食事と共に気になるワインをセラーから自由にお選びいただき、BYOスタイルで気軽にお楽しみいただけます。気に入ったワインはそのまま購入も可能です。当イベントは一般の方から業界の方まで、どなたでもご参加いただけますのでご興味がありましたらご予約をお願い致します。皆様のご参加を心よりお待ちしています。