Shinanoya food & liquor

ウィスキー・ハードリカー・ワイン・こだわりの食品の情報をお届けします。

【リリース告知】FRAGRANCE OF THE SEA

2025.09.06

いつも弊社をご愛顧を賜り誠にありがとうございます。

信濃屋洋酒課より信濃屋プライベートボトルに関するアナウンスです。


♕ SHINANOYA PRIVATE BOTTLING ♙

”FRAGARNCE OF THE SEA ”

今回、御案内させて頂く「FRAGARNCE OF THE SEA」(フレグランス・オブ・ザ・シー)は、

“海のある風景”が持つ香りに焦点を当て、それぞれの情景が浮かぶような“海の風景に寄り添うアロマや味わい”のウイスキーを選定した、幾つかの連作となる信濃屋オリジナルシリーズです。

ウイスキーのテイスティングに慣れていない方でも、原風景的に知っている風景の断片。

そんな情景を思い起こさせるウイスキーを選定し、どなたでも自由にウイスキーから得られる体験をお互いで共有できるシリーズを、という想いで作成いたしました。どなたでも分かり易いコンセプショナルなリリースになることを意識いたしました。

価格については1万円台~2万円後半くらいまでの価格帯レンジでのリリースをイメージしております。


オリジナルラベルについて

オリジナルラベルは、明治~大正、昭和初期に活躍した、日本の洋画家・版画家 

吉田 博氏(Yoshida Hiroshi, 1876–1950.)の

「瀬戸内海集」(1920)より【帆船】から三部作、四部作の木版画を採用しています。

この作品は、同じ版木を使いながら、異なった色を用いて、瀬戸内の海に浮かぶ帆船を同じ構図で同じ海の情景を、帆船 「朝」/「午前」/「午後」/「夕」/「夜」/「霧」の6種の時間帯に分けて描いている作品。とても美しい作品で斬新なアプローチです。

 今回はこちらの作品から、「朝」として、アイラシングルモルト(LG) 「夕景」として、ウィリアムソン、「夜」として、ブナハーブンでボトリング致しました。


「朝景」アイラシングルモルト 2007-2015 8年 BOURBON HOGSHEAD FOR SHINANOYA

今回『朝』のラベルで選定致しましたのは、アイラシングルモルト表記の8年物のシングルカスクです。

”太陽が昇り出して、眠っていた海が太陽の光で目覚め、温かくなりはじめたばかりの海水。蒸発し始めたばかりの朝の海のにおい。爽やかさと背中にはまだひやりと涼しい海風が静かに流れ、まだ夜の気配が後ろ髪を引いているようなそんな時間帯の朝早い海。まるでそんな情景をイメージして選定致しました。”

アイラシングルモルトの中身は、アイラ南部にある「ラ○○ーリン」です。

同蒸留所の若い原酒に見られる、シャープさ。爽やかながら、口に含むと、ずっしりとしたテクスチャーが“らしい”味わい。オフィシャル8年にも通じる仕上がりです。 

熟成年は”8年”と所謂ヤングアイラですが、ボトリング後弊社倉庫で一定期間保管することで、アルコールの角が丸くなり、ボトリング直後の当初よりも、全体的に一体感を感じられる口当たりになりました。

まるで、硬度の高い水のようなおさまりを感じ、このウイスキーが本来持っている麦芽の甘さに、よりアプローチできるようになっております。

*細かい澱があるボトルがございますが、ウイスキーの風味、健康には問題ございません。経年保管の為、コルクが脆弱なので替え栓が必要になるかもしれません。お含みの上でご購入いただけますようお願い申し上げます。

<テイスティングコメント>

淡白な色合い。太陽が昇り、温かくなりはじめたばかりの海水。海面で蒸発し始めたばかりの朝の海のにおい。鋭くフレッシュな海風。しっかりと灰の様なピートスモーク。レモン、ディルを振りかけた白身魚のマリネ、生牡蠣、シャブリやミュスカデのようなミネラリーな白ワイン。

口に含むと、乾いたピート麦芽の甘さ、砂糖漬けのレモンの皮、牛皮、ソルティーで心地の良い余韻が続く。爽やかながら、口に含むとずっしりとしたテクスチャー。(239本限定)


「夕景」ウィリアムソン 2012-2022 10年 SHERRY HOGSHEAD FOR SHINANOYA

今回『夕方』のラベルで選定致しましたのは、ウィリアムソン表記の10年物のシェリーホグスヘッド熟成のシングルカスクです。中身はラフロイグであることで知られています。

”シェリーホグスヘッド熟成ながら、シェリー樽の影響はそれほど強くなく、まるでカーテンの様に軽やかに医薬品様のアイラピートスモークを優しく包み込んでいます。綺麗な薄いアンバーレッドのカラーが美しいカスクで、穏やかな凪の中、足元には静かに打ち付ける波しぶき、暮れていく夕景を思わせます。海面に夕陽がじわりと滲んでいくように、余韻にかけて広がるソルティーなニュアンス、それが甘さに溶け込んで、全体的にブルージーなニュアンスを感じさせる一樽です。”

<テイスティングコメント>

静かな波打ち際、波しぶきと甘やかなフローラルさ、ルビーグレープフルーツとアイラピートスモーク。甘く香ばしいアーモンド、刷毛で塗った砂糖醤油、干した白身魚、医薬品のアイラピートスモークを優しく軽やかに包んでいる。 

口に含むと、軽やかなシェリーカスクのニュアンスを感じ、医薬品様のアイラピートスモーク、グレープフルーツ、薄く醬油を引いた煎餅、お饅頭と塩羊羹。ピーナッツクリーム、砂糖醤油。フィニッシュにかけて、フレッシュな印象から次第に優しくじんわりとした余韻。(119本限定) 


「夜」ブナハーブン 2009-2020 11年 SHERRY BUTT FOR SHINANOYA

今回『夜』のラベルで選定致しましたのは、ブナハーブン蒸溜所の10年物のシェリーカスク熟成のシングルカスクです。

”9月、10月ごろの、夏が終わって涼しくなり出した頃の漁港の香り。風の弱い夜の海。魚のみりん干、海水と混ざり合う汽水域の近く。潮が引いていき、剝き出しになっている海泥や海藻。じんわりと広がっていく塩感。マットで穏やかで少し寂しい、夜の漁村の風景を思わせるようなカスク。ゆったりと楽しめる、シェリーバットは、次第に長くなる秋の夜のお供にピッタリです。”

<テイスティングコメント>

涼しくなってきた秋の漁港の香り。風の弱い夜の海。しっかりとしながら、落ち着きのあるシェリーカスクの香り立ち、レーズン、黒餡、塩羊羹。ランタンと古い家具、使い古された皮の手袋、松の葉やブランブル。

口に含むと、マットで軟らかい口当たりで、レーズンや黒蜜、塩羊羹、微かにカシス、じんわりと広がっていき、徐々にソルティーなニュアンスが強まっていく。落ち着きのあるシェリーアイラで、長くなっていく秋の夜長に寄り添う一樽。(129本限定) 


商品スペック

①シリーズ名:【FRAGRANCE OF THE SEA】 

商品名: ”朝” アイラシングルモルト 2007-2015 8年 バーボンホグスヘッド FOR SHINANOYA

SINGLE CASK : BOURBON HOGSHEAD / SINGLE VINTAGE :2007 / CASK STRENGTH : 48.6% /239 bottles

店頭販売価格:13,500円(税込14,850円)

販売スケジュール:

2025年9月8日(月) 信濃屋各実店舗にて予約開始。

2025年9月12日(金) オンラインショップ販売分抽選販売。

2025年9月19日(金) 商品発売開始。


②シリーズ名:【FRAGRANCE OF THE SEA】 

商品名:”夕” ウィリアムソン 2012-2022 10年 シェリーホグスヘッド FOR SHINANOYA

SINGLE CASK : SHERRY HOGSHEAD / SINGLE VINTAGE :2012 / CASK STRENGTH : 53.9% /119 bottles

店頭販売価格:26,500円(税込29,150円)

販売スケジュール:

2025年9月15日(月) 信濃屋各実店舗にて予約開始。

2025年9月19日(金) オンラインショップ販売分抽選販売。

2025年9月26日(金) 商品発売開始。


②シリーズ名:【FRAGRANCE OF THE SEA】 

商品名: ”夜” ブナハーブン 2009-2020 11年 シェリーバット FOR SHINANOYA

SINGLE CASK : SHERRY BUTT/ SINGLE VINTAGE :2009 / CASK STRENGTH : 50.2% / 129 bottles

店頭販売価格:18,500円(税込20,350円)

販売スケジュール:

2025年9月22日(月) 信濃屋各実店舗にて予約開始。

2025年9月26日(金) オンラインショップ販売分抽選販売。

2025年10月3日(金) 商品発売開始。


*予約開始日前の各実店舗へのお問い合わせはご遠慮下さい。

*各実店舗受注本数には限りがございます。予約数完売の際はキャンセル待ちとさせていただきます。

 予めご了承下さい。遠方のお客様は、オンラインショップでの販売をご利用ください。


購入前の事前試飲について

本プライベートボトルですが、

今後、弊社は下記のイベント出展を予定しております。

9月20日(土)信濃屋本店(ワイン館)有料試飲会 -有料試飲のみ‐

9月20日(土)ウイスキーコレクション郡山2025 信濃屋ブースにて

10月5日(日)Whisky History Osaka 2025 信濃屋ブースにて

上記のイベント内では、こちらのボトルの有料試飲 および、イベント内予約を計画中です。

是非、イベントにご参加の際は弊社ブースにお越しの際には、本ボトルをお試しください。

(イベント内予約は数量限定になります。予定数完売時はご容赦下さいませ。)

また上記以外での弊社主催の試飲会やバーイベント等でもお試し頂ける機会が作れるかもしれません。

こちらについては、追って各弊社からの最新情報を追っていただければ幸いです。


信濃屋洋酒課バイヤープロフィール

株式会社 信濃屋食品 営業本部洋酒課課長 兼 チーフスピリッツバイヤー

東京都出身。20代でウイスキーの魅力に目覚め、学生時代から都内のBARやウイスキーのイベントに通う。ベンチャーウイスキー秩父蒸留所での見学がきっかけで、本格的にウイスキーを仕事にすることを決断し、㈱信濃屋食品2014年社員入社。店頭での販売員としての勤務を経て、2017年より商品開発を担当するスピリッツバイイングチームの一員として勤務。2019年現職スピリッツバイヤーになり、信濃屋プライベートボトルを中心とした商品開発を担当。十勝酒造㈱執行役員として、2025年稼働予定 十勝蒸溜所のプロジェクトに携わる。

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