【リリース告知】江井ヶ嶋酒造 あかし -Akashi- [2020-2025] 5yo 水酛 MIZUMOTO SAKE CASK #61922 for SHINANOYA
いつも弊社をご愛顧を賜り誠にありがとうございます。
信濃屋洋酒課より信濃屋プライベートボトルに関するアナウンスです。
♕ SHINANOYA PRIVATE BOTTLING ♙

”あかし -Akashi- [2020-2025] 5yo
水酛 MIZUMOTO SAKE CASK #61922
for SHINANOYA ”
今回御案内させて頂く一樽は、第七弾目となる江井ヶ嶋酒造「あかし」ブランドの信濃屋向けのプライベートボトルです。
弊社スピリッツバイヤーが現地蒸溜所を訪問し、テイスティングの上、厳選した一樽。
毎年江井ヶ島酒造との弊社向けのシングルカスクリリースでは、特に個性的な樽原酒を選定させていただいております(過去テキーラカスク、カシャーサカスク等)、
今回の最新作は過去のリリースの中でも、とりわけ個性的なカスクになりました。
今回選定したカスクは、2020年蒸溜。オーク樽熟成の日本酒(水酛仕込み)で使用された空き樽で5年物(全期間)の熟成原酒をシングルカスク・カスクストレングスで瓶詰致しました。
目次
水酛の日本酒とは…。
水酛仕込みは、室町時代に確立された古来より受け継がれた醸造方法。
生米を水に浸して、自然に乳酸発酵を促すことで酸度を高め、安全に醸造する全国でも珍しい製法で、発祥とも呼ばれる、近畿地方、特に奈良県では菩提酛と呼ばれています。
暫く消失していたともいわれる製法だったのですが、熱心な日本酒造りの再興の動きの中で復刻され、見直され始めている起源的な製法で現在人気や注目を集めている製法です。
仕込み時に麹を多く使うため、米の溶け具合も良く、旨みも充分醸し出されているので、搾ったばかりでも黄金色をしています。
現在では、その稀少性から日本でも数少ない蔵元でしか作られていませんが、
江井ヶ嶋酒造では、奈良県の今西酒造でも杜氏を務めていた中村裕司氏を杜氏に迎え、
「神鷹(かみたか)」という清酒ブランドの中で、水酛仕込みの日本酒づくりを行っています。
原酒選定の際、蒸溜所でも頂きましたが、上記の通り、旨みがたっぷりとしていて、柔らかさがありつつ重量感を感じ、酸味も作用して飲み飽きのしない佳酒であり、思わず、少し燗に漬けて、濃い目の根魚の煮つけ、蒸しアナゴをつまみたくなるような味わいで、美味でした。
(*信濃屋実店舗では、神鷹も一緒に販売致します。是非こちらもお試しください。今の季節最高です。)
今回の水酛カスクは、専門店限定で流通している別ブランド「日本魂(やまとだましい)」で使用された空き樽でした。
この「日本魂」のカスクは、水もと仕込みの純米原酒を、ウイスキーに使用する”ホワイトオークの新樽”で1年半の常温貯蔵した製品です。
*「日本魂」は、株式会社設立時(1888年)の歴史のあるブランドで、令和元年に上記の現杜氏である、中村氏が復活させたものです。
江井ヶ島酒造のウイスキーづくりは、元々、清酒造りのない夏場の2ヶ月間(7月、8月)に行なわれ、世界でも珍しい、”杜氏”がウィスキーの生産を行なうというスタイルでもあり、
「日本魂(やまとだましい)」の製品開発から今回のシングルカスクのボトリングまでを一つの物語として考えると、今回のシングルカスクは、正に、日本酒とウイスキーの世界線がクロスオーバーすることで生まれたレシピになります。
オリジナルラベルについて
オリジナルラベルは、朝際 イコ (Iko Asagiwa)様に依頼をしデザインして頂きました。
*前回のリリース
昨年にリリースさせていただき好評頂いておりました、
・シングルモルト あかし[2020-2023] 3年 カシャーサカスク フィニッシュ for SHINANOYA、
・シングルモルト あかし[2019-2023] 3年 アメリカンレッドワイン バリック for SHINANOYA
に続く、オリジナルラベルになっております。
今回のオリジナルラベルについては、水酛サケカスクということで、
・日本酒・水酛仕込み・日本酒と言えば”米”
→豊穣の神様として”お稲荷さん(お狐様)”をモチーフにしながら、生成や白色をメインに神々しい雰囲気を持つ、和風美人画のデザインにして頂きました。
江井ヶ嶋酒造 あかし -Akashi- [2020-2025] 5yo 水酛 MIZUMOTO SAKE CASK #61922 for SHINANOYA

<テイスティングコメント> ~ストレート
少しピンクがかったゴールドアンバーな色合い。
香り立ちは、乾いたウッディネスと濃厚な甘い香り立ち。サウナ、カカオ、温めた蜂蜜、貴醸酒、次第にイチゴチョコとミルクチョコ、ドライバナナ、キャラメル、ババロアやレモンチーズケーキ。
口に含むと、ライトな口当たりで、乾いたオークスパイス、タバコや阿波番茶。次第に苺チョコレート、ドライバナナ。
フィニッシュは、カカオや阿波番茶のビターネス。口に含むたびに、キャラメルや貴醸酒、温めた蜂蜜。コクのある甘さが堆積していく。(743本限定)
おすすめの飲み方~”お湯割り”がオススメ

本カスクは、特にお湯割りがオススメです。
ストレートの際に、香りで感じたニュアンスが開花し、水酛サケカスクの個性が主体的になり、より複雑な味わいに変化します。
蒸溜所での原酒選定の際、きっとお湯割りにしたら美味しいだろうと感じていましたが、ばっちりとスタイルに嵌まり、驚きを伴う仕上がりに。スコッチでは経験したことのない、和酒と洋酒の世界観が交差した味わいになります。
お湯割りの比率は、ウイスキーとお湯を1:1程度に。ややウイスキーを濃い目に作るのがオススメです。
ウイスキーをメインとした洋酒好きにとっては、ネガティブに感じられる部分もあるかも知れず、好みの分かれる仕上がりですが、日本酒を飲む習慣のある方、こっくりとした燗酒がお好きな方には、水酛の個性とウイスキーがそれぞれ感じることが出来、非常に面白い逸品に仕上がっていると思います。是非試してみて頂きたいです。
今の冬の時期、寒さで凍えた身体を温めてくれる一杯です。
小さなやかんのような容器に入れて、お猪口や湯呑で飲むのも良いです。
まだ試したことはありませんが、徳利に入れてウイスキーと水を冷えた状態から加えてから熱燗の様に温めてみるのも良いかもしれません。
<テイスティングコメント> ~お湯割り
円やかで花の蜜のような甘くエレガントな香り立ち。こっくりとした濃厚な甘さを伴う。蜂蜜、ユリの花、ブラッドオレンジ、温かい鉄観音のウーロン茶、焼いた安納芋、カカオ。砂糖の入った煮汁。
お湯割りにすることで、口当たりが優しくなり、バランスのとれた整った味わいになる。オーキーなニュアンスが後退し、原酒の持つフルーティーなニュアンスや水酛カスク由来のコクのある甘さや独特のニュアンスが主張を強める。アロマティックな戻り香。芳醇な中国茶。
フィニッシュにかけて、乾いたオークのスパイス、程良いビターネスが落ち着きを与える。
商品スペック
商品名: 江井ヶ嶋酒造 あかし -Akashi- [2020-2025] 5yo for SHINANOYA
SINGLE CASK : 水酛 MIZUMOTO SAKE CASK (日本魂) / Cask No. : #61922
/ SINGLE VINTAGE :2020 / CASK STRENGTH : 62.0% / 500ml / 743 bottles
店頭販売価格:10,000円(税込11,000円)
販売スケジュール:
2025年12月29日(月) 情報公開/信濃屋各実店舗にて予約開始。
2026年1月9日(金) 商品発売 & オンラインショップリリース開始
*各実店舗受注本数には限りがございます。予約数完売の際はキャンセル待ちとさせていただきます。
予めご了承下さい。遠方のお客様は、オンラインショップでの販売をご利用ください。
購入前の事前試飲について
本プライベートボトルですが、
今後、弊社は下記のイベント出展を予定しております。
1月10日(土)ごろ 都内 ”お湯割り”イベント計画中
1月25日(日)WHISKY LOVERS NAGOYA 2026 信濃屋ブースにて
上記のイベント内では、こちらの試飲 および、イベント内予約を計画中です。
是非、イベントにご参加の際は弊社ブースにお越しの際には、本ボトルをお試しください。
また上記以外での弊社主催の試飲会やバーイベント等でもお試し頂ける機会が作れるかもしれません。
こちらについては、追って各弊社からの最新情報を追っていただければ幸いです。
信濃屋洋酒課バイヤープロフィール

株式会社 信濃屋食品 営業本部洋酒課課長 兼 チーフスピリッツバイヤー
東京都出身。20代でウイスキーの魅力に目覚め、学生時代から都内のBARやウイスキーのイベントに通う。ベンチャーウイスキー秩父蒸留所での見学がきっかけで、本格的にウイスキーを仕事にすることを決断し、㈱信濃屋食品2014年社員入社。店頭での販売員としての勤務を経て、2017年より商品開発を担当するスピリッツバイイングチームの一員として勤務。2019年現職スピリッツバイヤーになり、信濃屋プライベートボトルを中心とした商品開発を担当。十勝酒造㈱執行役員として、2025年稼働予定 十勝蒸溜所のプロジェクトに携わる。
