ボジョレー・ヌーヴォー 2021年@Shinanoya
初めまして。信濃屋食品の直輸入ワインバイヤーを担当している横山と申します。
ボジョレーヌーヴォー解禁まであと10日!!毎年のように「最高の出来♪」と評価されるボジョレーヌーヴォーですが、2021年のリアルな出来栄えを、わたくし「信濃屋の中の人」が現地の生産者から届いたヴィンテージのレポートを中心にお届けします♪♪
ボジョレーヌーヴォー 2021年の出来映えは…??
今年のヴィンテージの味わいを一言で表現するなら「エレガントで果実味と酸味のバランスがとれた上品な味わい 」
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、2021年のフランスのワイン生産量は過去最低といわれるほど収穫量の少ない年でした。
ですが「生産量が減少した分、残ったブドウの実に栄養がいきわたり、品質自体は素晴らしいものができた」と弊社が10年に亘り輸入している「ボジョレーのプリンス」と称されるカナールさんは自信を持ってお話されていました。
ヴィンテージ情報
そんな2021年のヴィンテージですが、冬から春にかけて不規則な天候が続き、特に4月6日から8日かけて寒気の影響でブルゴーニュ全域に霜がおり、大きな被害となりました。
日本人からすれば霜!?と思うかもしれませんが、ブドウの芽にダメージを与え生産量に大きな影響を与える生産者にとっての脅威です!!そのためカナールさんの今年の生産量はなんと例年の50%減。我々からするとそんなに減ってドメーヌの運営は大丈夫かと心配になりますが、カナールさんは「特に記憶に残る一年になりそうだよ」と笑顔でお話されていました。
6月までは雨が多く、近年みられた猛暑による水不足などの影響はなかったようです。 その後8月と9月の収穫時期に晴天が続いたことで、ブドウの成熟が一気に進み最終的には生産者もとても満足する品質になりました。カナールさんの畑では特に収穫期に晴天が続いたことで、完熟したブドウを速やかに収穫できたことがとても良かったようです。
この晴天でカナールさん自身もホッと肩をなでおろしたとお話されていたのがとても印象的でした。
生産者カナール氏からのコメント
カナールさんによるボジョレー・ヌーヴォー・キュヴェ・デ・ジェネレーション2021のテイスティングコメントは「フルーティーでよく熟した果実味に、フィネスの感じられる丸みのある心地よい味わいだよ」と、聞いていると今すぐにでも飲みたくなる味わい♪♪
ボジョレー委員会の発表では「概ね葡萄の品質は良く、糖と酸のバランスが素晴らしい、フルーティーで口当たりの良いワインができるであろう」と発表されていますが、今年のヌーヴォーもとても期待できる品質かと思います。
もう既にカナールさんをはじめボジョレーヌーヴォーは日本に入荷していて、11月18日の発売開始を首を長くして待っています。今年のヌーヴォーも自信を持ってお勧めできる味わいですので、是非お楽しみください♪♪