Shinanoya food & liquor

ウィスキー・ハードリカー・ワイン・こだわりの食品の情報をお届けします。

世界のワイン新酒ついて@銀座店 出口

2023.09.18

今回のブログ担当者は…?

今回ブログを担当させていただきます、銀座店ワイン担当の出口です9月も半ばとなり、日中はまだまだ秋の訪れを実感しにくい暑さではありますが、朝晩はだいぶ過ごしやすくなってきたように感じます。

秋の一大ワインイベントといえば、11月第3木曜日の「ボジョレー・ヌーヴォー」解禁ですね。当社実店舗でも9月19日(火)より、選りすぐりのラインナップで予約受付開始します!

※オンライン予約は10月より開始予定

その年に収穫されたブドウで造られるワイン新酒は、フランスのボジョレー・ヌーヴォーがあまりにも有名ですが、他の産地でも色々な新酒が造られていますので、いくつか簡単にご紹介したいと思います。

イタリア「ヴィーノ・ノヴェッロ(Vino Novello)」

イタリア語でヴィーノ(vino)は「ワイン」、ノヴェッロ(novello)は「新しい」と訳すことができます。つまり”イタリアで造られるワインの新酒”という意味で、10月30日(2012年改定)に解禁されます。ノヴェッロで使用するブドウ品種や産地は細かく決まっておらず、イタリア各地でその土地ならではのブドウを使用して造られます。

ボジョレー・ヌーヴォーより解禁日が早いこともあって、近年日本でも人気を博しています。細かい規定がないため赤ワインも白ワインもありますが、日本に輸入されているものはサンジョヴェーゼやモンテプルチアーノを用いた赤ワインが多い印象です。

※画像は昨年、信濃屋実店舗でも販売した『ファンティーニ・ノヴェッロ テッレ ディ・キエティ』です。

ドイツ「デア・ノイエ(Der Neue)」

デア・ノイエはドイツ語で「新物」、ノヴェッロ同様「ワインの新物=新酒」という意味です。解禁日は11月1日と決まっており、ドイツワイン法の地理的表示保護ワインとして、指定地域内のブドウを使用して造られます。ドイツは冷涼な気候のため、白ワイン(特にポピュラー品種であるミュラー・トゥルガウ)のデア・ノイエが主流ですが、近年は温暖化の影響もあり、赤ワインも徐々に増えてきているようです。

日本「山梨ヌーボー」

近年、世界的に評価されるようになってきた日本ワイン。ワイン伝統国に追いつくべく、進化のめざましい日本でもワインの新酒は造られます。ブドウ品種によって収穫期が異なるため、日本のワイン新酒そのものには解禁日などの明確な規定こそありませんが、最大生産地である山梨には「山梨ヌーボー」と命名された新酒ワインがあります。

「山梨ヌーボー」とは、山梨県内でその年収穫された、白ワイン品種「甲州」または、赤ワイン品種「マスカット・ベーリーA」で造られたワイン新酒のことです。こちらは11月3日が解禁日となっています。他のワイン新酒同様、新酒ならではのフレッシュ感、果実味豊かな味わい、飲みやすさが魅力のワインです。ワインビギナーの方のみならず、一度は日本が誇るワイン産地の新酒の良さも味わっていただきたいと思います。また、個人的には「ヌーヴォー」ではなく「ヌーボー」という表記が日本らしくて気に入っています(笑)

※ワイナリーによっては商品名に「ヌーヴォー」と表記することもあります。

山梨ヌーボーも年々知名度が上がってきております。信濃屋実店舗でも厳選した山梨ヌーボーを販売予定ですので、11月3日をぜひお楽しみに!

最後に…

駆け足となってしまいましたが、今回ご紹介した以外にもスペインの「ビノ・ヌエボ」(11月11日解禁)、オーストリアの「ホイリゲ」(11月11日解禁)などのワイン新酒があります。

産地やブドウ品種はそれぞれ異なるものの、その年の収穫を祝う意味のあるワインで、フレッシュで軽快、飲みやすくフルーティーな味わいという点では共通しています。ワインが主張しすぎないので、あまり深く考えずに様々なフードペアリングが楽しめるのも良い点ですね。

ワインとの出会いは一期一会です。その性質上、ワイン新酒が購入できる期間は特に短いです。この秋は機会を逃さず、様々なワイン新酒の魅力にふれてみてはいかがでしょうか?

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