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オーパス・ワンについて@ワイン館 阿部

2023.08.01

今回のブログ担当者は…?

皆さんこんにちは!初めてブログを担当します代田ワイン館の阿部です。初めてなので軽く自己紹介を…

ワインとの出会いは二十歳頃です。当時働いていたレストランの尊敬する上司が大のワイン好きで、一緒にワインを飲む機会が多くなり、最初の感想は渋い!酸っぱい!でしたが、気づけば自分もワインの虜になっていました(笑)昨年J.S.Aソムリエ試験資格を取得したばかりの新米ソムリエですが、皆さまどうぞよろしくお願い致します。

さて今回は、先日オーパス・ワン・ワイナリー様より、信濃屋スタッフに向けてオーパス・ワンについてのセミナーを開催して頂きました。目から鱗が出るようなお話や、何とオーヴァチャーオーパス・ワン2019年オーパス・ワン2018年の垂直試飲など!大変貴重な経験をさせて頂きました。

今回はセミナーでお伺いしたお話なども交えながら、今や誰もが知る!アメリカが誇るプレミアムワインの代表オーパス・ワンについてご紹介させて頂きます。

今回講師をしていただいたのは…オーパス・ワン日本事務所代表のキャドビー康子様

ユーモアを交えたお話しでオーパス・ワンと同じくらい魅力溢れる方です。

オーパス・ワンができるまでの誕生秘話

オーパス・ワンはワイン界を代表する二人の夢の実現により誕生しました。

その二人とは、ボルドーメドック格付け第1級、シャトー・ムートン・ロスチャイルドの当主だったフィリップ・ド・ロスチャイルド男爵とカリフォルニアワインの父と呼ばれるロバート・モンダヴィ氏。

フィリップ男爵は、ワイン産地として「ナパ」がまだ有名でなかった頃から「この土地でボルドーで培った技術でワインを造ればすごいワインができるのではないか」とカリフォルニアの地に可能性を感じていたそうです。それが1970年、二人の出会いにより徐々に現実へと近づいていきます。

余談ですが、カリフォルニアワインがフランスワインに勝利した、かの有名な「パリスの審判」が1976年だったことを考えると、フィリップ男爵の先見性とチャレンジ精神は凄いですよね。

フランスとアメリカ、生まれも育ちも異なる二人でしたが、ワインへの愛や芸術への関心など共通点が多く、すぐに意気投合。そうして、1979年にカリフォルニアで、ジョイントベンチャーワインの先駆けであるオーパス・ワンが誕生します。そして40年以上、世界屈指のプレミアムワインとして君臨し続けており、世界の注目と熱狂を集めるカリフォルニアワインの代表としてこの業界を牽引してきました。

ちなみにオーパス・ワンの”オーパス(Opus)”は音楽用語で”作品・作品番号”を意味し「オーパス・ワン(OPUS ONE)」とは「作品番号1番」という意味になります。 この名前には「1本のワインは交響曲、1杯のグラスワインはメロディーのようなもの」という意味が込められているそうです。

ヴィンテージによる違い

今回のセミナーでは、オーパス・ワン2019年オーパス・ワン2018年に加えセカンドワイン的位置付けであるオーヴァチャーの3種類をデキャンタージュして、最良の状態で試飲させて頂きました。

オーパス・ワン・ワイナリー様では毎年インポーターに向けてセミナー等行っているそうですが、19年と18年の飲み比べは今回が初めてだそうです。大変貴重な機会を頂き恐縮です。

ここで、オーパス・ワン2019年オーパス・ワン2018年それぞれの特徴や味わいを簡単にご説明させて頂きます。

オーパス・ワン 2019年

オーパス・ワン2019年は春に恵みの雨(例年の約2倍)が大地を潤し、ブドウの生育期に必要な水分が蓄えられました。比較的涼しい年でしたが、晩夏にかけて気温が上昇し、果実の生育と成熟が促進されました。果実の純粋な味わいやエレガンスが表現された優良ヴィンテージです。また、2019年は畑とヴィンテージの個性を深く表現するため、長年目指してきた野生酵母100%での醸造に初めて成功した特別なヴィンテージです。93%が独自に自社畑から採取、分離したオーパス・ワン酵母、残り7%はブドウに付着していた自然酵母から造られています。

阿部のテイスティグコメント

カシスなどの黒系果実やバラの花、ピュアで華やかな香りに、なめらかな口当たり、そして一番の特徴は優しく広がるエレガントな酸味!スケール感、フィネス、全てがここにあります! 熟成を経てこれ以上洗練されてしまったらどうなってしまうのでしょうか!今飲んでも美味しいですが熟成も楽しみな1本です。

オーパス・ワン 2018年

オーパス・ワン2018年は安定した天候と穏やかな気温に恵まれ、申し分のない栽培環境が確実な開花と結実に繋がり、例年を上回る収量で、近隣のワイナリーに応援を頼むほどだったとのこと。その収量や完成したワインの質の高さや、それ以外にも色々な幸運に恵まれた年にちなみオーパス・ワン・ワイナリーでは『四つ葉のクローバー』と呼ばれているそうです♪

阿部のテイスティグコメント

味わいは、これぞオーパス・ワン!といった感じで凝縮感とエレガンスを兼ね備え、そのスケール感に圧倒されました。熟成した姿を想像するだけで、笑みが止まりません(笑)

最後に…

いや、まだまだオーパス・ワンの魅力を書ききれていないのですが…(泣)

最新技術を使った醸造設備や環境保全の問題への取り組みなどなど、アメリカ・カリフォルニアを代表する世界のトップワイナリーとして常に新たなチャレンジを行っています。

そして、ボルドーと同じように「ヴィンテージが反映された」ワイン造りを行うオーパス・ワン・ワイナリー。今回のセミナーでは、そのヴィンテージによる違いを体感でき、非常に素晴らしい経験になりました。

講師のキャドビーさん曰く、オーパス・ワンは最低7年の熟成を経てから飲んでほしいとのこです。自分も昨年オーパス・ワン2013年を飲む機会があり非常に感動しました。

今飲んでも美味しく、熟成を経て真価が発揮されるそんなオーパス・ワンのような人間に私もなれるよう日々精進していきたいと思います。

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