辛口白ワインの代名詞「シャブリ」@銀座店-出口-
今回のブログ担当者は…?
今回ブログを担当させていただきます、銀座店ワイン担当の出口です。
ワインとの出会いは今から二十数年前、学生の時のヨーロッパ旅行でした。昼から食事に合わせてワインを楽しむ文化を羨ましく思ったのを覚えています。
それから紆余曲折を経てワインの仕事に携わるようになり十数年たちますが、様々な場面で、ずいぶんワイン文化も日本に浸透してきたものだと感じます。
辛口白ワインの代名詞「シャブリ」について
今でこそワインを販売しているお店はたくさんあり、それが専門的になればなるほど、気軽には選べないほどの多彩なバリエーションのワインがあります。そのような中で、私の学生時代から日本で一定の知名度を得ていたフランスの辛口白ワイン、「シャブリ」について書いてみたいと思います。
シャブリとは、フランスの一大銘醸地、ブルゴーニュ地方の中でも最北部に位置するシャブリ地区でシャルドネ種から造られる辛口白ワインのことです。キンメリジャンというミネラル分を含んだ土壌と冷涼な気候から、爽やかでキレのある酸味を持つ辛口白ワインが生まれます。
シャブリ地区には大きく、4つの格付け(ランク分け)があります。
1.シャブリ・グラン・クリュ(特級) 格付けされた畑から産する希少品
2.シャブリ・プルミエ・クリュ(一級) グラン・クリュに準ずる上級品
3.シャブリ 一般的にイメージされるシャブリ
4.プティ・シャブリ 一番安価、シャブリとしての個性はやや弱め
上記のランク分けでは3のシャブリが最も多く輸入されており、単に「シャブリ」といった場合、これらのグループを指すことが一般的です。今回はこちらのスタンダードなシャブリにスポットを当てたいと思います。
シャブリが人気の理由
以前より、牡蠣をはじめとする魚介類に合うワインとしても有名なワインです。
繊細でミネラリーな味わいのものが多く、刺身や天ぷらなど和食との相性も抜群とされています。それもあってか最近では、懐石料理店やお寿司屋さんにシャブリが置いてあるケースも多く見かけます。私はプライベートでは日本酒もよく飲むのですが、淡麗辛口の日本酒が合う料理には大抵シャブリも合うのではないかと思います。
人気銘柄ということもあって様々な造り手が存在し、同じ「シャブリ」を名乗るワインでも飲み比べると酸がきりっとしたもの、果実味がやや前面に出たものなど、味わいがそれぞれ異なるのも面白いですね。
また、高価なイメージのあるブルゴーニュワインの中では比較的手頃な価格で入手できるものが多いことも、人気の理由の一つであると思います。
銀座店 出口オススメ-シャブリのおすすめマリアージュ-
先にあげました通り、魚介類との相性の良さは折り紙つきといっても良いシャブリですが、肉料理に合わせてみても楽しめるので簡単にご紹介します。
チキンソテー あっさりした鶏むね肉がおすすめです。味付けは塩コショウでシンプルに。仕上げに少しだけレモンをかけるとより相性が良くなります。
とんかつ 意外な組み合わせかもしれませんが…味付けをソースではなく、塩を少しだけ振りレモンをぎゅっと絞ると、びっくりするほど良く合います。ぜひお試しを!