魅惑の白ワイン品種『ゲヴュルツトラミネール』について@銀座店 出口
今回のブログ担当者は…?
今回ブログを担当させていただきます、銀座店ワイン担当の出口ですここ最近まさに真冬の寒さですが、美味しいワインで幸せな時間を過ごして、この寒さを乗り切っていきましょう!
今回は、個性的な白ワイン品種としてはトップクラスともいえる『ゲヴュルツトラミネール』について取り上げたいと思います。
ゲヴュルツトラミネールとは…
主にフランスのアルザス地方やドイツが主な産地として知られていますが、イタリアのトレンティーノ・アルト・アディジェ州の『トラミン村』に起源があると言われています。
一度見聞きしただけではなかなか覚えられない名前ですが、一度味わったらなかなか忘れられないワインでもあります。『ゲヴュルツ』とはドイツ語で『スパイス(香辛料)』の意味を持つそうです。一般的に例えられる香りは、「バラ」「ライチ」「桃」「トロピカルフルーツ」。
非常に強いながらも上品なアロマを持ち、酸味が抑えめで厚みのある酒質のワインが生まれるのが特徴です。『ゲヴュルツ』の由来通り、他の白ワインにはない若干のスパイシーさも感じることができます。突出した個性ゆえに、私たちソムリエのみならず、ワインのレパートリーを広げるのであれば、ぜひ押さえておきたいぶどう品種だと思います。
料理との相性
いくつかの料理に白ワインを合わせたい場合、無難なチョイスとしては(タイプにもよりますが)『シャルドネ』が王道ですね。それに次ぐのが『ソーヴィニョン・ブラン』『リースリング』などのアロマティック品種でしょうか。私は、ここに『ゲヴュルツトラミネール』も選択肢に加えることをおすすめします。
試していただきたいのが、スパイスを多用するエスニック料理です。ほとんどの白ワインでは料理の強さに負けてしまいそうなエスニックでも、スパイシーさを持ちボディのしっかりしたゲヴュルツトラミネールならうまく調和します。特にカレー風味の料理によく合うと思います。家庭で作るおすすめ料理は、カレー味の鶏から揚げ。ワインもから揚げも止まらなくなります!
また、中華料理も良く合うと思います。オーソドックスな広東料理はもちろん、エビチリ、麻婆豆腐などのスパイシーな四川料理に合わせられる白ワインといったら、『ゲヴュルツトラミネール』一択といっても過言ではないでしょう。
これはほんの一例ですので、ご自分なりのマリアージュをぜひ探してみてください。
また、料理と合わせずともワインだけでも楽しめるのも大きな特徴です。じっくりのんびりグラスを傾ければ、ゲヴュルツトラミネールの持つ芳醇なアロマに癒されますよ!
ゲヴュルツトラミネールを初めて飲む方におすすめ
現地フランスの名だたる有名レストランでも人気の生産者-キューン-
本格派も唸らせる品質にも関わらず、コストパフォーマンスが優れていることで現地でも人気を博しています。17世紀に設立され、300年以上の歴史を誇るキューンのセラーは地下7メートルという深さで、作られたワインはこの安定した温度と湿度で保管されています。
是非、この機会に普段飲みや食事のひと時に『ゲヴュルツトラミネール』を選択肢の一つに加えていただければと思います♪