ワイナリー訪問記-南アフリカ出張編part①-@ネット店 升田-
今回のブログ担当者は…?
こんにちは!!今週のブログはネット店の升田が担当させていただきます
9月に入りました…今年の夏は暑かったですね。今週からは少し秋が感じられる季節になってくるみたいですが、体調を崩さないように皆様もお気を付けください♪
さて今回のブログでは『南アフリカ出張』に行った渡航記を3回に渡りご紹介いたします。本来であれば2019年に行くはずだった出張なのですが、時を同じくして新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が大流行。そこから4年待ち続けた待望の南アフリカ出張となりました。
このブログは皆様にもワインを片手に気楽にお読みいただければと思います。そして、このブログで南アフリカに少しでもご興味を持っていただければ嬉しいです。
いざワイン最注目産地の南アフリカへ
今回はインポーターのラフィネ様と一緒に南アフリカへ向かいます。担当の文屋さんに滞在中のスケジュールを立てていただき、事前にそのワイナリー訪問スケジュールを見て胸が躍りました。なんと滞在5日間で予定訪問ワイナリーは約20社!!しかも、南アフリカを牽引する生産者から新進気鋭の生産者まで“今”の南アフリカを体感できる最高のスケジュール…文屋さん(ラフィネさん)、そして受け入れてくれる生産者への感謝を胸に南アフリカへ向かいました♪
- about Raffine…フランスからスペイン、ポルトガル、南アフリカまで歴史ある生産者から新進気鋭の若手生産者、自然なアプローチを大事にする生産者等、 エレガントでバランスに優れたセレクションが信条です。現地で飲む印象と変わらない様、品質保持にも力を入れています。
南アフリカへ行くには日本からの直行便がないので、ひとまず約8時間をかけて”シンガポール”へ向かいます。トランジットでは時間が空いたので、大きな空港内でしっかりと緑溢れるシンガポールを感じました♪
シンガポールから”ヨハネスブルク”まで約12時間。そこからワイン産地でもあるケープタウンまで約2時間の長距離移動。期待感が高いからか、移動の疲れすら感じさせることなく現地に到着しました(笑)
体感した南アフリカの印象は…??
ワイン産地をご紹介する前に、南アフリカについて簡単にご説明します♪まずは”南アフリカ”と聞いて何を想像するでしょうか??ポジティブな意見もあれば、正直ネガティブなイメージを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか??一般的には「大自然」「暑い」「動物」などでしょうか…少しネガティブな部分のイメージを挙げると「貧困」「治安が悪そう」なども挙がるかなと思います。
では、実際に行った私の個人的な感想はと言うと…『最高でした!!』自分のアナザースカイを見つけましたね(笑)私自身の行く前に抱いていたイメージと照らし合わせても「大自然=想像以上」「暑い=想像とは違う(※今回は冬の季節に行きました)」「動物=今回は評価が難しい」「貧困=格差があると感じました」「治安が悪そう=想像とは違う」とお答えさせていただきます。
自然の豊かさ感じることができる素晴らしい環境は、四六時中感じることができました。今回は雨期のシーズンでもあったので…日本ではあまり見ませんが、虹を何回も…何回も見ました。また移動中は常にテーブルマウンテンが姿を現しており、夜には満点の星空と…どこを切り取っても、まるで映画のワンシーンのように自然の豊かさには感動するものを覚えました。
ネガティブなイメージの部分ですが…確かに少し緊張感はありました。これはワイン関係ではなく町の印象ですけど…ただ、人々はとても親身な方が多いなと思いました。特に怖い目には合いませんでしたし、逆に助けてもらったことはありましたが…このエピソードはお恥ずかしくて割愛させていただきます(笑)貧困格差も町中を走っていると、道を一本挟むだけでそのコントラトがあるなと思ったのも事実です。ただ、そこにはそこで暮らす方々の文化があり、しっかりと個人を尊重する精神も根付いているように感じました。ですので南アフリカに行ったことがない方々には、是非現地でその魅力を体感して欲しいと今は心から言えます!!ワインも美味しい・料理も美味しい・自然豊かで何不自由しません♪
ワイン産地としての南アフリカ
それでは、南アフリカの産地をご紹介。「七色の国民(レインボー・ネイション)」と呼ばれるほどに多民族国家の南アフリカ。近年は特に活気づいて、世界中のワインラヴァーはもちろん、ワイン評論家達からも高い評価を受けて我々に至福の喜びとサプライズを与えてくれる存在になっています。
特にブルゴーニュワインの高騰が激しい中、高品質なピノ・ノワールとシャルドネの銘醸地でもあるので、そのポジションに取って代わる存在になり得る可能性を大いに秘めています!!
主要産地は以下の写真のようになっています。ワインが生産される主要産地は海洋性気候で、暑い産地とされる中でも高品質なワインが造ることができる要因は、寒流である「ベンゲラ海流」と、春から夏にかけて「ケープドクター」と呼ばれる強い乾燥した風が吹くため冷涼な環境下にあるのが特徴です。暑い夏の間もインド洋からの冷たい風が地表を冷やし、その上通気性が良いため病害を防ぐ効果があり防虫剤や防カビ剤の使用も最小限に抑えることができます。
また南アフリカワインを語るうえで外せない品種『シュナン・ブラン』があります。かつてはスティーンと呼ばれ、栽培面積世界一を誇るまさしく南アフリカを代表する品種です。
単一品種からブレンドワイン『ボルドーブレンド(カベルネ主体)』『ローヌブレンド(シラー系主体)』『地中海ブレンド(シュナン・ブラン主体)』『ケープブレンド(ピノ・タージュ主体)』幅広く造っているため多種多様な味わいがあり、酸化防止剤の使用量も世界的にも基準が厳しくナチュラルな造りが多いのも興味深いです。
フランス同様に一つの国で、単一品種(ブルゴーニュ系)・ブレンド(ボルドー系やローヌ系)・高品質白ワイン(シャルドネ・シュナン・ブラン)そして、スパークリング(瓶内二次発酵/MCC:メソッド・キャップ・クラシック)甘口ワインに酒精強化ワインと全てを網羅している国こそ、南アフリカなのです!!
南アフリカの食文化
南アフリカは先の地図で分かるように海と山に恵まれた環境下にあります。そのため、自然豊かな食材を使った素材を活かした料理が楽しめます。日本人が行っても、食に苦労することはないと思います♪先住民が狩猟民族なので、特にお肉はたくさん食べます。しかし、主に赤身の肉を食べるので食べた割には太らずに帰国できたのは嬉しかったですね(笑)日本では口にすることがないもので珍しかったのは”スプリングボック”です。ジビエ系料理ですが赤身肉で柔らかく、クセや臭みも感じませんでした。なのでカルパッチョのような鮮度が重視される調理法でも美味しくいただくことができました♪
ワイン生産者でも時間が空けば狩猟に行くのも珍しくなく、自宅には必ずと言っていいほどBBQ用の暖炉が設備されていました。南アフリカではBBQではなく「ブライ」と呼ばれ、家族や友人など気心知れたメンバーで集まっては狩猟したお肉を加工して持ち寄り、好みの肉を焼き、ワインを飲みながら食べるという文化が根付いています。お肉は本当に美味しかったですね。豚肉・鶏肉・牛肉・ジビエ…中でも個人的には、宿泊先で行ったブライで食べた”ラムチョップ”が忘れられません。人生で最高のラムチョップでした…海産物もイカ(カラマリ)エビ・ムール貝や新鮮な野菜も豊富にあり、食事は本当に何よりの楽しみでした(笑)こんな事ばかり書いているとワインは…??っと突っ込まれてしまいそうなので…次回はワインについてブログを挙げさせていただきます♪今日はとりあえず序章編。次回へつづく…