Shinanoya food & liquor

ウィスキー・ハードリカー・ワイン・こだわりの食品の情報をお届けします。

アリゴテ種をメインとした和食とワインの会に参加してみた@目黒店 柴野

2025.01.26

今回のブログ担当者は…?

皆様こんにちは今回は目黒店柴野が担当させて頂きます新年も明け、早くも一月経とうとしております。年末年始は沢山の美味しいお酒を楽しまれた方も多かったのではないでしょうか?小売業の私どもは繁忙期を終え、落ち着いた日々となり、今回ワインラヴァーの方々より、アリゴテ種のワインをメインとした和食とのマリアージュ会にお誘い頂き参加させて頂きました。

アリゴテ種とは…?

アリゴテ種は主にフランス ブルゴーニュ地方で非常に古くからある品種です。ピノ・ノワールとグーエ・ブランという品種の交配で生まれたと言われています。
アリゴテはブルゴーニュの白ブドウ品種としてシャルドネの影に隠れがちでした。DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)の共同経営者のオベール・ド・ヴィレーヌ氏が評価の低かったアリゴテ種の可能性を訴え、原産地呼称AOCの認定の働きかけなどもあり、アリゴテ100%で造られるコート・シャロネーズ地区「ブーズロン」はAOCとして認められるようになりました。また、モレ・サン・ドニでもアリゴテ種の使用が認められています。そして今はブルゴーニュだけでなく、世界の様々な所でも造られているそうです。

ワイン会の詳細

今回の会はワインの持ち寄りで開催されたので、弊社お取り扱いのないワインも多く、そしてブルゴーニュ以外のアリゴテを体験出来た素晴らしい会となりました。

アリゴテのラインナップこちら↓↓↓

  • ボンジュール農園 袮津アリゴテ 2023(日本/長野県/東御市)
  • ドメーヌ・カシオペ ブルゴーニュ・アリゴテ アン・ジュルジュー 2022(フランス/ブルゴーニュ)
  • メーヌ・ソリンヌ ブルゴーニュ・アリゴテ 2022(フランス/ブルゴーニュ)
  • ピエール・イヴ・コラン・モレ ブルゴーニュ・アリゴテ 2020(フランス/ブルゴーニュ)
  • クラリス・ド・スレマン ラルペト・アリゴテ 2022(フランス/ブルゴーニュ)
  • ウォルタースコット・アリゴテ 2020(アメリカ/オレゴン)

アリゴテ以外に赤ワイン/甘口ワインも揃いました。

  • セイズ・ファーム ピノ・ノワール 2021(日本/富山)
  • トンマージ アマローネ・デ・ラ・ヴァリポリチェッラ 2016(イタリア/ヴェネト)
  • モンバジャック クラレンドル・アンバー 2015(フランス・南西地方)

今回お食事は季節のブリやノドグロをメインとした和食のコースです。

  • 先付 あんこう煮凝り

こちらはどのアリゴテとも相性はなかなか良かったですが、樽のニュアンスが少ないものの相性が良かった印象です。そして、ピノ・ノワールとも相性も良かった。

  • 前菜 セリと揚げのおひたし

キリッとしたミネラルの感じるフランスのアリゴテにも程よく樽感のあるものでも合う印象。かぶらずしは麹のニュアンスがナチュールのアリゴテとかなり相性が良かったです。ワカサギの南蛮漬けは程よいミネラル、果実感と樽のニュアンスあるアリゴテとも相性が良かった印象です。

  • お造り クエと寒鰤のお刺身

クエはぷりぷりとした食感がある白身と旨みのある味わいで、アリゴテ全般合う印象でしたが、特に相性がよく感じたのは日本のアリゴテ。生臭味をあまり感じませんでした。ポン酢は悪くないのですが、もみじおろしとワインは難しい印象でした。寒鰤のお刺身は油が乗っており、アリゴテよりもむしろ氷見のピノ・ノワールのほんのり紫蘇のようなニュアンスとの相性がとても良い印象でした。この相性の良さは氷見が鰤の産地だからでしょうか?

  • 肉物 ローストビーフ

アリゴテの中でしたら、オレゴンのワインの果実と樽のニュアンスとあいました。もちろん赤ワインのピノ・ノワールはもちろん、アマローネは言うまでもなくよく合いました。

  • 揚物 さつま揚げ

さつま揚げは樽のニュアンスがあるフランスのアリゴテやオレゴンのアリゴテとも合いました。驚いたのは、さつま揚げのカリッとした外と中の甘味と旨みが凝縮した味わいが、アマローネとも合ったのです。

  • 蒸物 クエの徳利蒸し

火が入ったお魚の方が、アリゴテのワインは合いやすく感じました。お魚の臭みは気にならず、どれも合わせやすかったです。

  • 甘味 花びら餅

新年のこの季節の和菓子。白味噌あんの控えめな甘さある味わいに程よい甘さと優しい酸もあるモンバジャックがとてもよく合いました。花びら餅の甘煮にした牛蒡とアマローネも絶妙に合いました。

感想

今回の和食とワインの会では意外なマリアージュの発見もあり、つくづくワインは奥が深いなぁと感じさせられました。アリゴテ種のワインと和食とは比較的寄り添いやすいワインであると思いました。

ブルゴーニュのワインが高騰する中、有名生産者は別ですが、まだ手に取りやすいアリゴテ種のワイン。今晩、和食を考えていらっしゃる方、いかがでしょうか?

おススメのアリゴテワイン

信濃屋でお取り扱いのおすすめアリゴテ種のワインはこちら↓↓↓

ドメーヌ・ラガルド ブルゴーニュ・アリゴテ ル・プティ・ペルラン 2022 販売価格:3,080円(税込)
コート・シャロネーズ シュノーヴにある元修道院で、樹齢35年のアリゴテから造られるワインは火打石のようなミネラルと柑橘に樽のニュアンス。

ドメーヌ・ポール・ピヨ ブルゴーニュ・アリゴテ 2021 販売価格:4,400円(税込)
シャサーニュ・モンラッシェで有名生産者が造るアリゴテ種のワイン。フレッシュかつエレガントな味わい。

ドメーヌ・ラモネ ブルゴーニュ・アリゴテ 2022 販売価格:9,350円(税込) 目黒店にて販売中!!
伝説の料理人アラン・シャペル氏に懇願され、ボトリングされるようになったと言われるワイン。シャサーニュモンラッシェトップ生産者によるアリゴテ。酸とミネラルはもちろん、果実の凝縮感も感じるアリゴテの常識を超える味わい。

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