「蕎麦とワインの香り」について@-横山バイヤー-
今回のブログ担当者は…?
みなさまこんにちは!直輸入ワインのバイヤーをしております横山と申します。
今回のブログは社内で唯一の「江戸ソバリエ」の資格を取得する私が担当致します。ちなみに「江戸ソバリエ」とは江戸ソバリエ協会が認定する江戸蕎麦の通人を認定する民間の資格。
もちろんお蕎麦が大好きなのでこの資格を取得したのですが、ひどい時は月8日あるお休み全てお蕎麦屋さんの食べ歩きをしていました(笑)そんな私が皆さまにお伝えしたい今回のブログテーマは「蕎麦とワインの香り」について。
蕎麦とワインの香りについて
ワインと蕎麦は一見すると共通点のないように感じますが、香りの嗅ぎ方に実はとても似通う部分があるのです。
ワインには「レトロオルフェクション」という言葉があります。日本語になおすと「口中香」ですが、よくソムリエなどが「ズズズッ」と音をたててワインを飲んでいるのをご覧になったことがあるかと思います。
ワインを口に含んだ状態で空気を吸い込むとワインが酸素にふれて香りがたち、ワインの香りがよりしっかり感じられるのですが、これは鼻先から入ってくる香りだけでなく、ワインを口の中に含んだあとに鼻の奥から抜ける香りをかぐためです。
私も良くやってしまうのですが、レストランやワインバーなどで音をたててワインを飲んでいる人がいたら十中八九プロの方です(笑)
それに対してお蕎麦も音をたててすすりますよね。もう気づいた方もいらっしゃると思いますが、これも「口中香」。蕎麦の香りはそこまで強くないので、音をたててすすることで空気が口から鼻に抜けていきそのひなびた香りをより強く感じることができます。
外国の方によっては音をたててお蕎麦を食べるのはマナー違反だと思われることもありますが、実はワインのテイスティングと同じ方法なのです。ここまで書いていると私自身そろそろお蕎麦が食べたくなってきたのですが、皆さまも是非お蕎麦や蕎麦前などと一緒にワインを楽しみませんか?
ソバリエ横山『蕎麦にお勧めのワイン』
そんな江戸ソバリエの横山がお勧めするワインは中央葡萄酒様のグレイス茅ヶ岳甲州とグランポレール様の余市ケルナー。
グレイス茅ヶ岳は日本固有の甲州種から造られておりお蕎麦だけでなくお醤油やお味噌とも相性が抜群です。意外なことに山葵などとも相性が良く、お鮨や山葵を薬味に使ったローストビーフなどとも合います。
余市ケルナーが作られる北海道は蕎麦の生産量全国第一位。ドイツなど冷涼な気候で栽培されることが多いケルナーは柑橘系の香りが豊かなフルーティーですっきりとした中辛口の味わい。お蕎麦だけでなくみりんを使ったお料理とも相性が良く、だし巻き卵などの蕎麦前とマリアージュするにはピッタリのワインです。
日本ワインは当然ながら日本の気候風土で作られるので、同じく日本の気候風土で栽培されたお蕎麦との相性は本当抜群です。(日本の国産蕎麦粉で作られたものと相性が特に良いのですが、輸入ものの蕎麦粉で作られていてももちろん合いますよ)
最近はちょっとした乾麺のお蕎麦ブームですが、是非ご自宅でお蕎麦とワインのマリアージュをお楽しみください♪♪
最後までお付き合い頂きありがとうございました♪♪