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「ワインの王」バローロについて @銀座店 出口

2022.09.16

今回のブログ担当者は…?

銀座店ワイン担当の出口です

特にここ数年、国内外問わずバラエティ豊かなワインに触れる機会が増え、ワインユーザーの嗜好も多様化してきていると感じております。私自身、新しいタイプのワインに理解を深めつつ、古くからある伝統的なワインの良さも伝えていく、そのような役割を果たせればと思っております。

今回は、「王のワインでありワインの王」とも称されるイタリアワインの銘酒『バローロ』についてご紹介したいと思います。

バローロについて

昨今のワインブーム以前から日本に入ってきていた銘柄で、イタリアの赤ワインとしてトップクラスの知名度を誇ります。

イタリア北西部に位置するピエモンテ州バローロ村周辺でネッビオーロ種100%から造られ、色はそれほど濃くないながらも酸とタンニン分が多く、力強いワインとなります。

特に熟成により真価を発揮するワインで、その深遠さがワインの王といわれる所以とされています。価格帯についてはピンキリですが、スタンダードクラスで5,000円くらいから。上級品ともなると1万円以上のものも多く存在します。

伝統的バローロとモダン派バローロ

伝統的なバローロは、大樽で長期間熟成され、酸味とタンニンがしっかりしたタイプです。一方、1980年代に登場したモダン派はバリックと呼ばれる小樽で短期間熟成させ、果実味豊かで比較的早くから楽しめるタイプです。一時は時代遅れとされた伝統的なバローロですが、モダン派の登場により切磋琢磨し、結果的にバローロ全体の魅力を高めることにつながりました。現在では大樽と小樽を使い分ける生産者もおり、単純な二分化で語られることは少なくなったといわれています。バローロの個性の幅が広がり、進化した形で現在に息づいていると感じます。

バローロと料理

やっぱり肉料理がおすすめです。家で作るなら、シンプルな牛肉のステーキは、これ以上ない組み合わせかと思います。これからの”食欲の秋”にはキノコを使った料理も良いですね!また、現地では贅沢にも名物の白トリュフと合わせることが最高とされているそう。家庭ではなかなか難しいですが、近年白トリュフソルトは比較的入手しやすいです。例としてオムレツに振ると、リッチな料理に早変わり!マリアージュの幅を広げるためにもぜひお試しください。

バローロを初めて飲む方におすすめのバローロはこちら!

ヴァイラ バローロ・アルベ [2017] 価格:税込6,050円(税抜 5,500円)

出口のテイスティングコメント

イタリアの高級赤ワインを代表する銘柄であるバローロの中でも、力強さだけでなくエレガンスが際立つハイコスパな逸品です。ちょっとしたハレの日のおうちワインとしておすすめ。シンプルな牛肉のステーキは特に相性抜群!ワイン好きの方への贈り物にも喜ばれると思います。

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