Shinanoya food & liquor

ウィスキー・ハードリカー・ワイン・こだわりの食品の情報をお届けします。

ボランジェ・アール・ディー・ローンチ@バイヤー加藤

2023.04.28

バイヤー加藤です。先日、ボランジェ・R.D.2008年のローンチに行ってきましたのでその様子をお伝えいたします♪

日本料理 帝国ホテル 寅黒

ボランジェ-Bollinger-とは…

今回、帝国ホテルタワーB1Fにありますミシュラン一つ星の寅黒様にて洗練された和のお食事とのペアリング。

ボランジェはシャンパーニュ地方における代表的な家族経営を今でも貫くグラン・メゾンで有名。ボランジェ・スタイルの特徴として自社畑:178haの面積を所有。全体の85%をグラン・クリュとプルミエ・クリュで占めます。

ピノ・ノワール:ボランジェが拠を構えるアイ村は「ピノ・ノワールの聖地」として有名。※今、新しく畑を手にいれるのは奇跡に近いとのこと。

マグナムボトル熟成のリザーヴワイン:メゾンの要であるリザーヴワインが、コルクで留められたマグナム瓶の中で熟成され一貫したスタイル。

木樽:4000個の古樽は、シャンパーニュ地方唯一の木樽専属職人によって創業以来大切に扱われており樽発酵、熟成によりゆっくりとした酸化を促し、複雑なアロマが築かれます。

贅沢な熟成期間:原産地呼称法が定める期間の2倍〜3倍をかけて熟成が行われています。

など、メゾンが守り続ける確かなクラフトマンシップとワイン造りへの飽くなき情熱へと昇華します。

今回サービスされたワインが右から…

スペシャル・キュヴェ:深みと繊細さの、ザ・ボランジェ・スタイル。

ロゼ:フレッシュさとバランス感が共存。

R.D.(アール・ディー)2008【1500ml】

R.D.(アール・ディー)2008【750ml】

R.D.(アール・ディー)1985【750ml】※特別出品

今回メインのR.D.2008とは??

「レサマン・デゴルジュ(R.D.)」英語で「Ricently Disgorged(つい最近澱引きした)」略称を意味します。1952年ヴィンテージを皮切りに、素晴らしいヴィンテージと成り得る年にのみリリースされるようになった逸品。長期に渡り、セラーで熟成されたオールドヴィンテージのアロマ、力強さを感じ取れるR.D.は、澱との接触によってそのストラクチャーがより豊かになり、最高のコンディションで開花したワイン。まさにボランジェ・スタイルを語る上で欠かせない、最低でも13年間という「贅沢な時間」をかけR.D.ならではの魅力が生まれます。

※ボランジェは、シャンパーニュメゾンとして初めて「最近デゴルジュマン(澱引き)した」日付をフロントラベルに記載。

2008年のセパージュは、ピノ・ノワール71%/シャルドネ29%との事で、生産年により微妙に比率が変わりますが、基本的はピノ・ノワール主体。

とてもリッチできめ細かい泡感、デゴルジュマンしてから半年ぐらいしか立ってないので、生き生きとしたフレッシュ感がありつつ複雑さも兼ね備えておりまさにR.D.スタイル、唯一無二の味わいでした♪2008年は特にヘーゼルナッツの風味が顕著に感じられるとの事で…今回、寅黒様に無理にお願いして特別メニューにてペアリングを体験。

今回は、R.D.2008年の特徴でもある、ヘーゼルナッツとの相性も体感していただきたいとの事で、あか牛とわらび餅にて相性が探りました。普段使用しないへーゼルナッツを、この日の為に試作を繰り返し苦労して辿り着いたお料理で、個人的にもこうして、へーゼルナッツと合わせて食べた経験がなかったので興味深々でした。あえてペースト状にせず、粒状のままで歯ごたえのクランチ感を残してあるのがドンピシャに正解でした♪クランチ感と、R.D.2008の持つ風味と複雑性が見事に噛み合い、旨味となって余韻が長く、そしてキレイなフィニッシュ…

特に、今回の為に特別にサービスされた、1985年とヘーゼルナッツのわらび餅との相性も抜群に良かったです。1985年は何とも言えない味わいで、完璧な状態、完璧な温度、気が付いたら全部飲んでしまっていました…偉大で美味しいワインは言葉がいらないということでしょうか??(笑)同席された方々も「ヤバい…ヤバい…」と呪文のように唱えられておりました(笑)

温度が低い状態から少しづつ温度をあげていき、食事とともに楽しむのが贅沢なボランジェ・スタイルだと再認識させれる、まさに贅沢な時間でした♪

2008年は近日中にリリースされるとのことですので、決して安くはないかと思いますが…素晴らしいヴィンテージでもあり、とっても楽しみな1本になるかと思います。また、来年・再来年と3年間かけてリリースされ、毎年リリースされてもデゴルジュマン(澱引き)の日付けが違いますので、毎年異なる味わいが楽しめるのも魅力的です。毎年1本づつ買って、3年後に飲み比べするのも贅沢なボランジェ・スタイルを満喫できるのではないでしょうか♪皆様の特別な日に是非お勧めの1本です。

※メーカー参考上代:58,000円(税抜き)

ボランジェ-Bollinger-の商品一覧

信濃屋ワインバイヤー プロフィール

加藤 雅也 -Kato Masaya-

鳥取県出身。ホテルオークラ東京(現TheOkuraTokyo)で当時、国内随一の人気と格式のあるフレンチレストランLaBelleEpoqueにてサービスに従事。数々の海外星付きシェフのフェアなど経験し、フランス料理の神髄とサービスマンとしての振舞いを学ぶ。

その後、丸の内再開発プロジェクトとしてOPENした、ミクニ・マルノウチにてソムリエに就任し、当時PP100点のボルドー ワインを全てオンリストするなどして話題に。そして若手ソムリエコンクール(当時25歳以下)にてファイナリストを経験。ソムリエとして更なる飛躍を目指し、当時パリ一つ星「STELLA MARIS」 の吉野建氏が東京にOPENした「tateru yoshino」のソムリエに就任。現在は、信濃屋のワインバイヤーとして、ソムリエとしての経験と世界11ヶ国のワイン生産地を訪れた現地での情報を基に、ビギナーからプロフェッショナルまで楽しめるワインショップとして業界で注目され続けている。 また人と人との出会いを大切に、オン・オフのマーケットの交流とリテールに携わる人々の社会的な向上をはかり広く社会へ貢献することをモットーに日々奮闘中。

SEARCH