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初夏におすすめチャコリ@馬車道店 前田

2024.06.29

今回のブログ担当者は…?

今回のブログは、横浜馬車道店の前田が担当させて頂きます。梅雨明けしたのか、してないのか?今日この頃、いかがおすごしでしょうか?今回は、じめじめとした空気が続く毎日ですが、この時期に美味しく、爽やかに飲める!スペインのチャコリワインをご紹介したいと思います。

チャコリとは?

スペインのバスク地方で造られるアルコール度数が低めの微発泡ワインです。若飲みタイプが主流で、フレッシュでしっかりとした酸味と余韻のわずかな苦みが特徴です。主な原料は、土着品種である白ブドウのオンダラビ・スリを用いた白ワインが主体で、オンダラビ・ベルツァという黒ブドウで造るロゼや赤ワインも少量生産されています。

歴史と産地

スペインの北部とフランスにまたがるバスク地方。今や美食とアートの街と知られ、美食の街サン・セバスチャンなど日本でも一度は耳にした事がある観光名所です。

バスク州には3つの県があり、その3県それぞれで伝統的にチャコリを造っています。チャコリの歴史の始まりは、バスクのぶどう農家さんが自家消費用に造っていたのが始まりと言われます。中世からワインが生産されてきましたが、フィロキセラ禍や農村からの人口流出、ぶどう畑から牧草地への転換などがあり、生産量は減少し、一時は消滅の危機に。

そうした苦難を乗り越え、1989年以降にスペイン・バスクのチャコリの3つの生産地がスペイン国内のワイン法で原産地呼称認定を受け、社会的地位を獲得。品質の向上と同時に生産地も広がっていきました。

<チャコリの3つの産地>

  • チャコリ・デ・ゲタリア

世界中から注目を集めるサン・セバスチャンの近くにあります。 3か所の産地の中で最も大きい規模で、爽やかで軽やかなチャコリが生産されています。

  • チャコリ・デ・ビスカイア

バスク地方の北西部ビスカヤ県にある生産地。栽培されている90%がオンダリビ・スリ。ゲタリアコとアラバコのちょうど中間のタイプ。

  • チャコリ・デ・アラバ

バスク地方のアラバ県にある山間部で海に面していない地域。沿岸部に比べて降雨量が少なくなるので、アルコール度数が高く、発泡が少なくてコクがある味わいが特徴。

チャコリの注ぎ方エスカンシアとは?

チャコリを20センチほど上からグラスに流し落とすような注ぎ方をエスカンシアと言います。酸が強いチャコリを空気に含ませることでまろやかな口当たりにして、適度に泡を立たせるために行います。

本場バスクの雰囲気を味わうべく早速やってみましょう♪

試しに屋外で……20センチ余裕です♪

もうちょい50センチ上からも………

お気に入りシューズがビシャって…エスカンシア失敗!

何すかこれ(怒)もう二度とやりません。

昔、シェリーのイベントの応援で来てくれたベネンシアドールが床をびしゃびしゃにしていたのを思い出しましたよ(笑)

料理との相性

生産地が海に近いので、シーフードを使った料理にぴったりです。 今日は、気軽に♪当店近隣の人気ピザ屋よりお取り寄せ♪

チャコリの入門としてお勧めの一本!フレッシュで軽快な口当たり。チャコリのミネラルと魚介、特に海老との相性が良かったです◎

  • ボデガ・チャコリ・レサバル チャコリ・レサバル・ロゼ × マルゲリータ

海のミネラル感は控えめでドライでコクのあるタイプ。

しっかりしたトマトソースに負けないしっかりめの果実感があるロゼとの相性は抜群です。

※こちらのワインは横浜馬車道店のみ取り扱いとなります。

さいごに…

チャコリの魅力は、一般的に、和、洋、中とどんな料理とも合わせやすく、アルコール度数も低めで気軽に楽しめるところだと思います。この一本で色々なマリアージュが楽しめるのだから素晴らしい♪

夏本番を迎えるこの季節は、爽やかで冷たいチャコリが活躍します。ぜひ、涼やかなひとときをお過ごしください♪

【世界の産地シリーズ】第四弾 スペイン -美食の街バスク-特集

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