Shinanoya food & liquor

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【リリース告知】SHINANOYA PRIVATE BOTTLING 2025年12月の御薦め商品「JAPONISM」 

2025.11.19

いつも弊社をご愛顧いただきましてありがとうございます。 

今回は、信濃屋洋酒課より信濃屋プライベートボトルに関するアナウンスです。

早いものでもうすぐ師走を迎えようとしています。2025年最後のひと月がやってまいります。

今年も一年お疲れ様でした。12月に向けて今年も特別なウイスキーを選定致しました。

こちらのブログをご覧頂いている皆様に向けて、少し先駆けてご案内させて頂きます。


♕ SHINANOYA PRIVATE BOTTLING on December 2025 ♙

JAPONISM “STRATHISLA” 1989-2025 HOGSHEAD FOR SHINANOYA & SANSIBAR

今回御案内させて頂く一樽は、ドイツ実力派ボトラーSANSIBARと信濃屋との日独のジョイントボトリングシリーズ「JAPONISM」 です。お陰様で本作で第七弾となる人気シリーズとなっています。

今回、選び皆様にご紹介させて頂くウイスキーは、『ストラスアイラ』1989年蒸留/2025年瓶詰め。

なんと、35年間熟成のストラスアイラの長期熟成原酒(表記可能)を入手する事が出来ました。

ストラスアイラのボトラーズからのリリースは非常に稀有で、殆ど流通が無い銘柄ですが、

その上で「35年」「2025年瓶詰」という長期熟成原酒のリリースとなると、これまでに殆どリリースが無いスペックになります。

稀少性の高さに加えて、香り・味わいにおいても素晴らしい出来です。

「ストラスアイラ」らしいハウススタイルが感じられ、美味しくとても美しさのある一本だと思います。

是非、御薦め致します。


バイヤーの所感

ジョイントボトリングシリーズ「JAPONISM」

SANSIBARと弊社で毎回共同でテイスティングを行い、厳選の末、両社が納得した高品質なカスクをこのシリーズでボトリングしています。

(2024年のリンブルグウイスキーフェアにて)

毎年、ドイツで開催されているリンブルグウイスキーフェアの前後から、今年の「JAPONISM」はどうしようか、最近何かいいカスク無かったか、今後来るもので相応しいカスクは何か無いか?等とイエンス氏と話を重ねながら決めています。

前々回のベンリアック1991、SANSIBARイエンス側の意見を優先し選定が決まったのですが、

前回のザ・アンティークブレンド1976に続き、我々日本側の意見を優先し、

今回はなんと、ストラスアイラの35年熟成の長期熟成原酒を「JAPONISM」として選定することが出出来ました

こちらに関しては、幸運なことに、昨年末「ザ・アンティークブレンド1976」のリリースのタイミングで見つけることが出来たカスクです。

そもそもシーバスリーガルのブレンドの中核を担うストラスアイラは、ボトラーズのカスクの中でも、ゴードン&マクファイルなどの老舗酒商を除いては殆ど目にすることがない銘柄です。

ストラスアイラの1989年の蒸留原酒でしかもまだボトリングがされていない状態で、長期熟成である、35年熟成を目前にしたカスクが見つかることは非常に珍しいことです。

個人的には、”35年”と”ストラスアイラ”という組み合わせは、1986年に『ストラスアイラ蒸溜所200周年』を記念してリリースした、35年表記のストラスアイラのかつての名ボトルを思い出させ、そのシンクロニシティに静かに興奮を覚えました。

香り・味わい共に、非常に良いカスクでした。林檎や洋梨の果樹園と咲き誇る白薔薇。度数に関しても、50度を超えた51.9度と申し分ない強度です。凛とした雰囲気がありました。

即座にイエンス氏に連絡を取り、試飲即決で決定した一樽です。


この高額なカスクの購入に踏み切るにあたって、このカスクを確保する為に申込の時点で凡そ50%のデポジットの支払いを行う必要がありました。

当時は大きな出費になりましたが、いいカスクを抑える為には仕方がありません。

しかしながら結果的に、2025年11月末現在の為替レートで購入するよりもはるかに安いレートで本カスクを購入することが出来ました。

その為、当初想定していた予定価格を大きく上回ることなく、今回皆様にご案内することが出来ることは正に僥倖です。

海外各マーケットでシェアリングを致しまして、日本へは106本限定で販売させていただきます。

ヨーロッパでは既に発売が開始されておりますが、欧州市場でのリリースについても大きな価格差が生じぬよう、SANSIBARと協議の上、流通価格を統一いたしました。

Dein Whiskyをはじめ、ヨーロッパでの販売価格は”799ユーロ”で販売されていますが、日本市場向けの販売価格に関しても可能な限りなるべくフェアなプライスになるように努めてさせていただきました。

*円とユーロのレートの関係で相対的に日本での購入がお得になっています。


テイスティングコメント

香りは、気品のある華やかな香り立ち。キース地区のウイスキーらしく”青りんご”の特徴的なフレーバーを残しつつ、立体的な麦芽の輪郭、満開の白薔薇、百合の花、ジャスミンといった、ホワイトブーケに包まれる。奥から、熟れた洋梨、ミラベル、桃の種。中国緑茶のビターネスが冷ややかに漂う。

口に含むと、エレガントで充実感のある口当たり。立体的で透明感のある麦芽風味が広がる。その輪郭をなぞりながら、ホワイトチョコレート、フルーティーに変化し、青りんご、熟れた洋梨、メロン、余韻にかけて、気品のある甘さが深まり、ミラベルや完熟したすもも、桃の種。

フィニッシュは、エレガントで透明感のある余韻が綺麗に長く続く。ミラベル、スモモ、桃を伴いながら、フレッシュミント、ダージリンティーのファーストフラッシュへと変化していく。

総評:シーバスリーガルのメイン原酒として長い間指名され続けている銘柄として、多様な要素を持ち合わせながら、それぞれの要素が輝きを放ちながらもどれかが決して主張しすぎない。ストラスアイラというウイスキーとしての総合力の高さを感じる。


スペイサイドの渓谷に漂う澄んだ空気、木々や雲の間から差し込んだ弱い光、

現地で目にするそれらをまるでそのまま閉じ込めたような、ひんやりとして、澄んだ雰囲気が神秘的な魅力を放っています。人里から離れた奥地に、ひっそりと存在する静かな楽園の様なウイスキーです。

浮き沈みの激しかった1980年代のスコットランドのウイスキー不況の時代。長い夜の期間を越えて、再稼働の機運が高まり出した1989年に蒸留された原酒です。

その当時の空気を閉じ込めたまま、しっかりと熟成の歩みを続けてきた35年熟物の足跡を感じられる、美しいストラスアイラだと思います。至高の一杯をどうぞお楽しみ下さい。


オリジナルラベルについて

JAPONISMのラベルシリーズは、その名の通り、「ジャポニズム」の影響を大きく受けたアートワークを歴代使用しています。

今回のオリジナルラベルには、19世紀に活躍したベルギーの画家アルフレッド・ステヴァンス氏が描いた「YAMATORI」を採用しました。

豪華で瀟洒な着物と女性の首飾り。やや褪色した着物の侘び寂びと輝かしい華やかさが共存している一枚を選びました。

日本の伝統色「桑色白茶色」のカラーを採用しています。ドイツでの印刷で少し不安でしたが、繊細なホワイトグレー調にうっすらとグリーンがかかっているような、繊細な美しい仕上がりになりました。

きっとバーカウンターやキャビネットを美しく飾ってくれると思います。


商品スペック/リリーススケジュール

シリーズ名:【JAPONISM】7th Releases presented by SANSIBAR  X  SHINANOYA 

商品名:STRATH ISLA 1989-2025 FOR SHINANOYA & SANSIBAR

SINGLE CASK : HOGSHEAD / SINGLE VINTAGE :1989/CASK STRENGTH : 51.9%

店頭販売価格:110,000円(税込121,000円)

販売スケジュール:

2025年12月8日(月) 信濃屋各実店舗にて予約開始。

2025年12月12日(金) オンラインショップ販売分 抽選販売

2025年12月19日(金) 商品発売開始。

*予約開始日前の各実店舗へのお問い合わせはご遠慮下さい。

*各実店舗受注本数には限りがございます。予約数完売の際はキャンセル待ちとさせていただきます。

 予めご了承下さい。遠方のお客様は、オンラインショップ抽選販売をご利用ください。


購入前の事前試飲について/イエンス氏の来日

本プライベートボトルですが、長期熟成のウイスキーで10万円を超える高額ボトルになります。

本ブログを拝見されていない方等、スペックだけでの購入は躊躇われる方も多いのではないかと思います。

実際にお客様にボトルを試していただく機会をなるべく設けてご納得の上でご購入いただけたらと考えております。

今後、弊社は下記のイベント出展を予定しております。

12月3日(水) 京都/祇園 @ BAR El Tesoro エル・テソロ

12月4日(木) 神戸/北野坂 @ The Nineteenth Bar

12月5日(金) 東京会場 調整中

12月6日(土)/ 7日(日) ウイスキーフェスティバル東京2025

上記のイベント内では、こちらのボトルの有料試飲 及び イベント限定予約も受付予定です。

是非、イベントにご参加の際は弊社ブースにお越しの際には、本ボトルをお試しください。

(イベント内予約は数量限定になります。予定数完売時はご容赦下さいませ。)


また、今回のJAPONISMのリリースに際して、ドイツ本国より「SANSIBAR WHISKY」の代表である、

イエンス・ドラヴィッツ氏が来日することが決まりました。

彼の強い要望を受け、今回の『JAPONISM ストラスアイラ 1989-2025 35年』を含めた試飲会・スペシャルなイベントを準備させていただくことになりました。是非各イベントにもご参加頂けますと幸いです!


信濃屋洋酒課バイヤープロフィール

株式会社 信濃屋食品 営業本部洋酒課課長 兼 チーフスピリッツバイヤー

東京都出身。20代でウイスキーの魅力に目覚め、学生時代から都内のBARやウイスキーのイベントに通う。ベンチャーウイスキー秩父蒸留所での見学がきっかけで、本格的にウイスキーを仕事にすることを決断し、㈱信濃屋食品2014年社員入社。店頭での販売員としての勤務を経て、2017年より商品開発を担当するスピリッツバイイングチームの一員として勤務。2019年現職スピリッツバイヤーになり、信濃屋プライベートボトルを中心とした商品開発を担当。十勝酒造㈱執行役員として、2025年稼働予定 十勝蒸溜所のプロジェクトに携わる。

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