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信濃屋×大山甚七商店 オリジナルリキュール【PRESS DU FLOWERS】数量限定発売
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目次
オリジナルリキュール「PRESS DU FLOWERS」
信濃屋洋酒課 ハードリカーでチーフスピリッツバイヤーを務めております、(あ)こと秋本です。
いつも弊社をご愛顧いただきありがとうございます。
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今回は、新商品として鹿児島指宿市にある、
有限会社 大山甚七商店 六代目蔵元 大山陽平様にご協力を頂きまして、
弊社信濃屋食品とのコラボレーション商品
「PRESS DU FLOWERS」(プレスドゥフラワーと読みます)という「お花」にフォーカスした
オリジナルリキュールを開発いたしました。
今回のこのブログ記事では、開発の経緯やこのリキュールへのこだわり、
このオリジナルリキュールについて詳しく解説していきたいと思っております。
クラフトリキュール市場でも非常に稀有な「国産のエルダーフラワーを使用したオリジナルリキュール」
今回ご紹介する、弊社オリジナルリキュール「プレスドゥフラワー」は、
弊社信濃屋食品×大山甚七商店の「花」のオリジナルリキュールです。
日本の「押し花」にインスピレーションを受け、
押し花の英語Pressed Flowerの音から
Pressed を、フランス語のDuに変換。
「押し花」が花の美しさを長く閉じ込めるように、
その場の瞬間やアロマ、味わい、時を閉じ込める「蒸留」や「浸漬」といった手段と
共通するものを感じ「花の味わいや香りを閉じ込める」
というイメージで名前を付けさせていただきました。
今回は、第一弾として「国産のエルダーフラワー」を使用した、
エルダーフラワーリキュールを作りました。
「PRESS DU FLOWERS」 No.1 エルダーフラワーのこだわり
今回の「PRESS DU FLOWERS」 No.1 エルダーフラワーの最大のポイントとしては、
日本の生産者による、国産エルダーフラワーを使用した純国産のエルダーフラワーリキュールである、
という点です。これまでにほとんど前例のない商品だと思います。
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まずはエルダーフラワーの花を求めるところから今回のリキュールづくりが始まりました。
フランスが世界に誇る、エルダーフラワーリキュールの代表格「サンジェルマン」をはじめとして
コーディアルシロップで飲まれているエルダーフラワー。
イギリスを筆頭に海外では非常に身近な植物である、西洋ニワトコ(エルダーフラワー)ですが、
日本で栽培されている比較的入手可能なニワトコとは品種が異なるようで
イメージしているあのマスカットフレーバーの香り・味わいのあるものを
日本でフレッシュな状態で手に入れることは想定以上に難しいものでした。
今回は、長野県小田切地区で栽培されている稀少なエルダーフラワーの花を入手し使用しています。
乾燥の状態ではなく、収穫したばかりのフレッシュな状態のエルダーフラワーの花を使用している点もポイントです。
生の状態は乾燥に比べて、状態に変化があるためはるかに製造のリスクが大きく、
また花が咲いたタイミングで即行動しなければならない為、製造スケジュールを限定し、圧迫します。
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しかし、このフレッシュなエルダーフラワーの花が乾燥の物や輸入品とはまた異なる、
よりフレッシュで青みを帯びたマスカット様のとても良い香りをもたらしてくれます。
個人的には、若いソーヴィニヨンブランのような香りや風味に近いと感じました。
![](https://shinanoya-blog.jp/wp-content/uploads/2023/09/国産エルダーフラワー手作業で花を分ける作業-1024x683.jpg)
フレッシュな状態のエルダーフラワーの仕分け作業を行います。
花と茎は手作業で丁寧に仕分けを行っていきます。
手間が通常商品以上にかかってしまいますが
茎からはえぐみが出てしまう為、綺麗な仕上がりを目指して、丁寧に花のみを取り分けていきます。
小さな生産量ですが手間を惜しまずに持てるこだわりを詰め込んだ商品づくりに集中する。
正に、クラフトディスティラリーならではの数量限定品です。
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ベーススピリッツとしてはニュートラルスピリッツをメインに
本家サンジェルマンのレシピを参考にし、
風味を崩さない程度にほんのわずかだけ大山甚七商店製造の樽熟成の芋焼酎を加えることで、
スピリッツに奥行きと深みを与えています。
そのベーススピリッツに、フレッシュな状態のエルダーフラワーを浸漬、
スライスしたレモンをエッセンスとして加え、
北海道産上白糖で甘さを与えながら、風味や色味を閉じ込めます。
貯蔵期間は約2年間。じっくりと味と風味が溶け合うまでなじませました。
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香料や着色料は一切使用せずに素材本来の味わいや香りでナチュラルカラー。
エルダーフラワーから染み出た、黄緑のヴェールがかかったゴールドイエローの色合い
が美しいリキュールに仕上がり、この”色”にもとても満足しています。
おすすめの飲み方
「PRESS DU FLOWERS」 No.1 エルダーフラワーは、
比較的しっかりとした甘みを持っているリキュールです。
丁寧な手作りを行い、ナチュラルで綺麗に仕上げておりますので
シンプルな飲み方で十分に楽しめます。
氷を入れたグラスに注ぐ、”ロックスタイル”は勿論、
タンブラーグラスに、「PRESS DU FLOWERS」 No.1 エルダーフラワーを1/4程度注ぎ、
ソーダで割り、レモンスライスを入れる、ソーダアップは爽快感があり美味です。
ジンジャーエール、トニックウォーター、ミント とも相性が良くオススメです。
また、プロのバーテンダー様の感性を刺激するジャパニーズリキュールです。
フィズのスタイルやFrench 75等のシャンパンカクテル、
フレッシュフルーツと合わせた季節のカクテルにもお役立ていただけます。
オリジナルラベルの小話
本ラベルはオリジナルでデザインを行いました。
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日本の輸出品目としても大きな品目の一つでもあった、
100年前の「日本茶」のパッケージからインスピレーションを受けて作成。
日本屈指の「お茶の名産地」でもある鹿児島の要素をデザインに取り込みたかったのです。
余談ですが、生産者の大山甚七商店代表取締役社長の大山陽平さんが
フランスのエルダーフラワーリキュール「サンジェルマン」をリスペクトして、
エルダーフラワーリキュールづくりを始めた経緯から
ラベル中央の十字架のアレンジとフランス語読みで「ドゥ」を商品名に入れました。
終わりに
今回、ご協力頂きました大山甚七商店 大山様、誠にありがとうございました。
こちらの商品は、2023年10月2日リリースを予定しております。
弊社信濃屋食品各店舗 もしくは、オンラインショップ
また一部、酒販店様にてお買い求めいただけます。
お値段は、税抜 2700円(税込2970円)
容量:500ml ガラスキャップです。(開栓時ご注意くださいませ)
販売ページは≪コチラ≫より!!
また大山甚七商店様の各商品もお取り扱いさせていただいております。
国内でも少ない本格国産ラムを製造していらっしゃる側面もあり、
銅製スチルで製造されている「ACOU RUM」は御薦めです。
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指宿市のうんまか糖のオーガニック糖蜜のみを使用したアグリコールラム。私も収穫に参加しました。収穫したてのサトウキビを即絞り、即日蒸溜所に持ち込み酵母を添加発酵させ蒸留した限定商品。
ストレートではしっかりとしたアグリコールラムらしい野性味のある香りが強いですが
度数が落ちていくにつれ、あるポイントからラムの癖が一気に引いて
とても柔軟で綺麗なスピリッツへと変化します。
アグリコールラムながらカクテルにも使い易さがある逸品。
ライムとの相性が良く、ダイキリやラムトニックがオススメです。
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また、大山甚七商店さんの作る国産カシスを使用したカシスリキュールも濃厚で美味しいです。
純国産プレミアムカシスリキュールで、青森県産「あおもりカシス」を100%使用し、
抽出期間2年4ヶ月。プレスドゥフラワー同様に香料・着色料無添加のナチュラルな色・味わいです。
パッケージは、ユニクロをはじめとするアパレルブランドやコスメブランドともコラボされている
絵描きのLee Izumida氏によるものです。