Shinanoya food & liquor

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ワイナリー訪問記〜2023ブルゴーニュ編 part③〜@目黒店 柴野

2023.12.13

今回のブログ担当者は…?

今回ブログを担当させて頂きます目黒店の柴野です。前回の馬車道店前田店長とバイヤー陣とご一緒させて頂きましたので、バトンを受け取ってご報告させて頂きます。

私自身、ブルゴーニュは6年ぶりの訪問でした。この6年の間に、新型コロナウイルスをはじめ世界情勢の変化、戦争による渡航時間の大幅延長、円安の波などなど…世の中は刻々と変化しておりますが、何度訪れてもワインラヴァーにはドキドキが止まらないワインの聖地と言っても過言ではないのがブルゴーニュです。またこの地に立てた事こそが感動、感謝です。

先ずは弊社で長くお取り扱いさせて頂き、このワインのファンも多い家族経営でシャブリの生産者ドメーヌ・ラウル・ゴートラン・エフィスをご紹介致します。

ドメーヌ・ラウル・ゴートラン(ブルゴーニュ/シャブリ)

創業は1855年。シャブリで7代続く老舗ドメーヌです。ボーヌから車で2時間弱。お天気が心配でしたが、道中の車から虹のアーチがお出迎え。なんだかとてもハッピーな気分でシャブリに向かいました。

6年前お伺いした時は、旧醸造所をメインに新醸造所を建築中でございました。以前の醸造所も趣がありましたが…今回は新醸造所にお伺いしました!

6年前の外観
現在の外観
6年前の貯蔵庫①
6年前の貯蔵庫②

現当主のアランさん(画像右)その息子エイドリアンさん(画像左)。お二人とも笑顔でお迎え下さいました。とても素晴らしい醸造所となっておりました。醸造設備に投資し、ワイン造りの技術革新にも精力的取り組んでいるエイドリアンさん。まさにシャブリの若手ホープと言ったところ。

家族3名(アランさん、奥様、エイドリアンさん)その他、畑管理を5名で行い計8名でワインを造るまさに家族経営のドメーヌです。

現在、国内のみならず輸出が伸びており、主にドイツ、イギリス、アメリカ、中国、日本等々に出荷。海外需要は伸びていますが、生産量は減少しており、新規のお取引をお断りする中、長いお付き合いの弊社に優先的にご案内頂いているとの事でした。本当に感謝です。

絞ったブドウ果汁を素早く冷やす機械を導入。ピュアな果汁の風味を損なわないためだそうです。特に2023年の今年は暑かったので大活躍だったそう。

新しいタンク、上下で2種のワインを貯蔵できます。タンク1つで約3ha分のブドウが入るそうです。フランス産の厚いステンレスを使用する事でタンク自体の変形防止やワインの酸化防止になるとの事。

新しい試みとして、卵形のコンクリートタンクも導入されていました。こちらは空気やオリと触れ合う表面積が増え、醸せることで味わいにより複雑さを増すことができるのだそうです。

ステンレスタンク
卵型コンクリートタンク

タンクの温度管理もパネルで一目瞭然。携帯でも確認出来るとの事。時代を感じます。

2022ヴィンテージが樽熟成中。貯蔵庫では、一樽だけ鏡板の部分を透明なガラスにしてありました。ワインの熟成の様子を見る事が出来、(おり)の状況もこれで確認するのだそうです。

樽は通常のサイズに加え、600Lの大きな樽も。これは樽のニュアンスを付けすぎない為、新樽ばかりでなく大きな樽を使っていました。そして、こちらの貯蔵庫には貴重なバックヴィンテージが。

沢山のワインをテイスティングさせて頂いた後、アランさん、エイドリアンさんと共にシャブリのビストロ・デ・グラン・クリュにてランチをご一緒させて頂きました。

シャブリとグラン・メゾンのマリアージュ

ワインは貴重な1998年のグラン・クリュ グルヌイユのMG。スペシャリテ、ウフ・アン・ムレットと共に。素晴らしい熟成感。時間と共に広がる奥行きと複雑さのある味わい!感動の一言。

私はフランス語が全く出来ませんが、お互い自然と笑顔が溢れ、美味しいものは言葉を超えて気持ちが伝わるなぁ…とつくづく感じた瞬間でした。

お話の中でエイドリアンさんはお子様も生まれ、アランさんはおじいちゃんに。孫が可愛くてたまらない、ニコニコ笑顔のアランさん。愛情たっぷりの家族が造るワインは、間違いなくワイン愛を感じる味わいになるのですね!お客様にも、このワイン愛を伝えて参ります。

シャブリ グルヌイユ グラン・クリュ 1998年
ウフ・アン・ムレット

一度は飲んで頂きたい柴野オススメシャブリ

シャブリ グラン・クリュ グルヌイユ [2018]

定価:13200円(税込) → 税込10,890円

ゴートランのフラッグ・シップワイン。特級畑、グルヌイユの素晴らしい景色と共にご紹介します♪シャブリのグラン・クリュ(特級畑)の中でも、一番面積が少ない畑で所有者は5社しかいないという希少な畑。今回実感したように10年以上の熟成も確実に可能な奥行きと厚みがあり、エレガントさのあるワイン。年末のこの時期に、是非極上の味わいをお楽しみください!

今後もゴートラン家と弊社は、家族の様にお互いをリスペクトしながら、成長していけたらと心から感じました。お客様にも、ゴートラン家の愛情たっぷりの極上シャブリを、是非一度ご賞味いただけたら幸いです。

今回のワイナリー訪問記〜2023ブルゴーニュ編〜は、次回まで前田店長からバトンを受け取った柴野がブログにて掲載させていただきます。次回の更新は12月17日(日)配信になりますので、楽しみにお待ちください。

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