メドック3級シャトー・ラグランジュ社長のマティウ氏が信濃屋を訪問してくれました@ネット店 升田
こんにちは。ネット店の升田でございます今週から2月が始まりました♪冬も残り1ヶ月…季節の変わり目を感じながら日々楽しんで参りましょう!!
さて、今回のブログでは…弊社にメドック3級シャトー・ラグランジュ社長のマティウ氏が訪問し、特別セミナーを実施していただきました!!この素晴らしい体験をお伝えさせていただきます!!
シャトー・ラグランジュとは…
シャトーの歴史は古く、17世紀頃のワイン地図に既に名前が記載されていました。1842年にルイ・フィリップ朝において内務大臣などを歴任したデュシャテル伯爵が所有者となり、1855年のメドック格付けで3級に格付けされました。しかし、その後経済状況の悪化により所有者が入れ替わり、品質が低下していたところを1983年にサントリーが取得。かつてボルドー大学で醸造研究所長を務めていた醸造学者で、シャトー・マルゴーの再生も成し遂げていたエミール・ペイノー博士に協力を要請。ペイノー門下生であるマルセル・デュカス氏が社長に、同じくペイノー氏の元で学んだサントリーの鈴田 健二氏が副会長に就任。畑から醸造所、シャトーまで徹底的な改革を行った結果「ラグランジュ」は復活を遂げ、世界に認められるワインへと成長しました。
現在は社長兼ワインメーカーのマティウ・ボルド氏のもと、偉大なテロワールのポテンシャルを最大限に引き出すワイン造りを徹底的に追求。また自然との調和を重んじ、環境負荷の少ないグラン・ヴァン生産に取組んでいます。
引用元:ファインズ シャトー・ラグランジュ Chateau Lagrange | ワイナリー情報
https://www.fwines.co.jp/lineup/winery/fr_bordeaux03/
セミナー内容
今回はフランスよりマティウ社長が来日!!約2週間程、日本に滞在して各ワインショップやレストランなどを周り、積極的にセミナーを開催してお客様との交流を図っている様子でした。その中で、1月31日(水)に弊社にもご訪問頂きました。本社の目の前にある信濃屋ワイン館を視察され、その後関係者に向けてセミナーを開催いただき「ラグランジュ」の魅力を存分に語っていただきました。そのセミナーで使用した動画は商品ページからもご覧いただけます♪
信濃屋ワイン館をご覧になられた感想を聞いたところ…「ラインナップが豊富で素晴らしい」とお褒めの言葉をいただきました!!私も勉強のために様々なワインショップを見てきましたが…信濃屋ワイン館にご来店されたことが無い方は、一見の価値ありですので是非ご来店ください。
テイスティング銘柄
- レ・フィエフ・ド・ラグランジュ[2014]
- レ・フィエフ・ド・ラグランジュ[2015]
- シャトー・ラグランジュ[2014]
- シャトー・ラグランジュ[2015]
- シャトー・ラグランジュ[2017]
- シャトー・ラグランジュ[2018]
感想
僭越ながら…個人的に好印象だったヴィンテージ上位3位を発表させていただきます!!
- 第3位 レ・フィエフ・ド・ラグランジュ[2014] ※現在、取り扱いなし
こちらが正に飲み頃を迎えていたなという好印象で第3位とさせていただきました。2014年は6月〜7月の天候不順で難しい時期を迎えましたが、収穫時の好天が救いでクラシックでバランスの取れたヴィンテージとなりました。メルロ比率が41%と高く、メルロの果実感と熟成のこなれ感が絶妙でバランスに優れた「正に飲み頃」ワインでした。
- 第2位 シャトー・ラグランジュ[2015] ※残り僅か 詳細はこちら
グレートヴィンテージ2015年。純粋に美味しい!!しかしながら…その偉大なるヴィンテージの為、まだまだエネルギーに満ち溢れている印象を覚えました。今飲んでも美味しいですが、まだまだ熟成のポテンシャルもあるので次点の2位とさせていただきました。マティウ氏が赴任してからは、特にカベルネ・ソーヴィニョンに注力していると語っており、良いヴィンテージはその比率が高くなる傾向にあります。その言葉を納得させるかのようなセパージュ。カベルネ・ソーヴィニヨン 75%/メルロ 17%/プティ・ヴェルド 8%。エレガントかつ力強さ、それでいてバランスの取れた味わい…これぞ”ボルドー”と思わせる特別な日に味わいたい1本でした。
- 第1位 シャトー・ラグランジュ[2017] ※残り僅か 詳細はこちら
この年のボルドーは大霜害に見舞われた年でした。ボルドー全体の生産量が平年の約40%減となった難しく造り手の腕が試された2017年。そんな中、マティウ氏が自信を持つカベルネ・ソーヴィニヨンの比率は78%!!マティウ氏も今、飲むのであれば「これがベスト」と語った1本。2015年同様、カベルネ・ソーヴィニヨンの高いポテンシャルによって、こちらもまだまだ熟成が可能な1本。しかしながら、2015年のエネルギッシュな印象よりは、こちらの方が今飲んでまとまりの良さを感じることができるかと思います♪
さいごに…
聞きたいことも山ほどありましたが、限られた時間の上、マティウ社長は多忙なので、ゆっくりとお話することは叶いませんでした。しかし、とても貴重な経験をさせていただきました。やはり醸造に携わっている方からお話を聞くと理解が深まります。この経験を社内で共有して、我々がマティウ氏から伝え聞いたことを、お客様にお届けできますよう大切に受け止めたいと思います。
最後に訪問記念にサインをいただきました♪名門の社長でありながら傲慢になることもなく、とてもフレンドリー。そして、もっともっと高品質なワインを造りたいと熱を持って語ってくれる姿がとても印象的でした。帰り道もGPSを頼りに駅まで歩いて電車を使って、次に向かうよっと足取りも軽やかに去って行かれました。「どこかでボルドーの名門シャトーだから…」といった私の疑念を綺麗に払拭してくれました。やはり、大きな組織の長たるもの人格者でもあるのだなっと改めて勉強させていただきました。知識だけではなく人間力も成長しなくてはと思える素晴らしい機会でした。最後のお礼ぐらいはフランス語で締めたいと思います!!「Monsieur Matthieu. Je vous remercie.」