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日本固有品種・甲州-ワイン館 佐藤-

2022.06.10

今回のブログ担当者は…?

皆さん、こんにちは!代田ワイン館の佐藤です

段々と気温が上がり、日中少し汗ばむ日もある今日このごろ、どのようなワインライフをお過ごしでしょうか?今回は、これからの季節にオススメな「日本固有品種・甲州」について駆け足になりますが、ご紹介していきます!

甲州ぶどうとは?

ワイン用・生食用に用いられ、薄ピンク色(グリ色)の皮が特徴的。

甲州ぶどうの発祥には2つの説があり、雨宮勘解由という人が勝沼で発見した説。もう1つは、奈良時代に僧が発見したという説。今となってはどちらが真実なのか明らかではありませんが、古くから日本に存在し、長い歴史のある品種ということが言えると思います。

ワインが作られるようになったのは明治時代になってからで、2010年には「国際ブドウ・ワイン機構」に初の国内品種として登録され、EU諸国にワインを輸出する際に「甲州」という品種名を記載できるようになりました。

また、欧州系ヴィニフェラ種と中国の野生種との交雑により誕生したことが、2013年に解明されています。

甲州の味わい・食事との相性は?

甲州の特徴として、多岐にわたる醸造スタイルで味わいの幅が広いことが挙げられますが、主にフレッシュな柑橘系の香り、さわやかな酸味とスッキリとした味わいのもが多いです。滓とともに熟成(シュール・リー製法)したものなどは、後味にほのかな苦みを感じさせるものもあります。

甲州はその繊細な味わいから、京料理を始めとした、和食全般に合わせやすい品種と言われています。また、甲州は、生魚と合わせた際に生臭く感じさせる要因の「鉄分」が欧州系品種と比べて少ないことから、生魚にも合わせやすいことが判明しています。刺身・鮨、塩焼きや煮物など、普段の食卓でも大活躍の甲州

甲州とのペアリングを行った際の前菜

ここで個人的なポイントを一つご紹介!

甲州には、柚子やスダチ、かぼすなどの「和柑橘」や生姜・茗荷などをアクセントに使うと、和食だけでなく、フレンチやイタリアンにもそっと寄り添ってくれます。

意外と受け皿の広い甲州、夏には枝豆と冷奴をあてに飲むのも良いですね♬

・・・ちなみに、甲州の地元とも言える勝沼のぶどう農家さんは、漬物と甲州で晩酌を楽しんでいるそうです。(勝沼のタクシー運転手さん談)日本全体でそのような光景が日常になること切実に願っております!!

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