ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー東京@北千住店 山北
今回のブログ担当者は…?
こんにちは、北千住店の山北です今回は今年の春にフランス出張で行きましたボルドーの試飲会、ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドーの東京での開催に行ってきました。
フランスでの試飲はプリムールの2023年でしたが今回は2021年のワインでした。信濃屋直輸入ワインでも2021年ボルドーを取り扱っていますのでご紹介できればと思います。
ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドーとは…?
まずユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー(Union des Grands Crus Bordeaux)とはボルドーの格付けシャトーを中心とした、優良シャトーが所属している生産者協会で現在は132シャトーが参加しており、毎年世界各国で最新ヴィンテージのボルドーワインをプロモーションたり試飲会を行っています。今回の試飲会では67シャトーが参加しました。
2021年のヴィンテージについて
まず2021年のボルドーの天候は春には霜害があり雨が多かった為、カビの症状がみられることもありました。夏は気温が上がらず涼しい夏でブドウの成熟がゆっくりと進みました。また収穫時期の雨によりボルドー全体で前年の30%減の収穫量になりました。収穫量も少なく厳しい年になった為、生産者の努力がいる年になったと言われております。
試飲をしてみての感想
天候が厳しいとワインの質も厳しいように感じられますが2018年、2019年、2020年と大変暑い年だったのに比べ、涼しい夏だった2021年はブドウがゆっくりと成熟していくことで香りが良くなり、またフレッシュでピュアな酸があり、繊細でエレガントなスタイルになっていると全体的に感じることが出来ました。特に白ワインは香りも華やかで酸味が非常にキレイに仕上がっておりとてもバランスの良い味わいでした。
2021年おすすめワイン
エレガントなマルゴー村のワインの良さを堪能できる、歴史あるシャトーのローザン・セグラ。1855年のメドックの格付では特級格付の2級に格付されるほど、高い名声を誇っていましたが、その後長い低迷期がありました。1994年にラグジュアリー・ブランドのシャネルが所有者となって大規模な設備投資が行われ低迷期から復活しました。
シャトーの歴史は古く、17世紀頃のワイン地図に既に記載されています。1842年にルイ・フィリップ朝において内務大臣などを歴任したデュシャテル伯爵が所有者となり、1855年のメドック格付けで3級に格付けされました。1983年、日本企業「サントリー」がラグランジュを買収し、低迷していたシャトーの品質を見事復活させ、今では確固たる地位を築き上げ、格付にふさわしい風格さえ漂うシャトーです。
サン・ジュリアン村の南、マルゴー村との中間に位置し、比較的早くから楽しめるメドック・ワインでとして、人気のあるシャトーです。「サン・ジュリアンに似た土壌で、畑としてのポテンシャルはグラン・クリュに匹敵する」とまで評されるシャトー・ボーモン。そんな本格派ボルドーの味わいがお手頃価格で楽しめるお値打品でもあります。
日本では赤がブレイクして有名になったモンペラですが、元々はスタンダード・キュヴェのCHトゥール・ド・ミランボーの白のレゼルヴが英国航空のビジネスクラスで採用された事がきっかけで知名度が上がったシャトーでした。その後、この白は20年以上に渡り英国のビジネスマンの喉を潤す事になります。
2021年まとめ
収穫量も減り厳しいと言われた年でしたが、生産者の技術や叡智が詰まったワインとなりクラシックな年であると言われています。しっかりとその年の特徴を生かしワイン造りを行うことにより、2021年もまた素晴らしい年になったのではないかと思います。毎年違った顔を見せてくれるのもワインの面白いところであると思いました。