九州ワイナリー訪問@北千住店 角田
今回のブログ担当者は…?
この度、ブログを担当させていただきます北千住店の角田です。春の暖かさに心躍らせつつも花粉症に悩まされている今日この頃です。今回は、九州のワイナリーへ訪問させていただきましたのでご紹介します。
皆さんの九州ワインのイメージってどうでしょうか?『九州=焼酎』のイメージも強いのではないでしょうか??
まだまだ日本の主要ワイン産地と比べると『九州=ワイン』のイメージが湧きにくい方も多いのではないでしょうか。今回訪問した3つのワイナリーをブログでお話させていただき、如何にこのワイナリーの皆様が、九州を愛し九州のワイン文化を盛り上げようとしているかがお伝えできればと思います。
菊鹿ワイナリー
先進の設備!!熊本の大自然のワイナリーにぎゅっと詰まったワイン愛!!”菊鹿ワイナリー“
熊本ワイナリーからより地元に根ざしたワイン造りを目指して造られた菊鹿ワイナリーはコンパクトな造りが特徴的です。
生産能力に関しても熊本ワイナリーの40万本に対して4万本となっています。コンパクトな施設の中にはこだわりの設備が詰まっており、ワイン造りへのこだわりをひしひしと感じることができます。
現在ワイナリーでは7種類のブドウが植えられており、中でも多くの受賞歴を持つシャルドネは豊かな果実味と滑らかな酸が特徴的です。生産量も少なくなかなか手に入れることはできない中ですが是非飲んでほしいワインの一つです。
また熊本ワイナリーの石垣シリーズも試飲することができました。石垣シリーズに関しては熊本県外でも比較的手に入れやすいものとなっているそうです、和食との相性抜群ですので是非お試しください。
安心院葡萄酒工房
九州の雄!!九州発世界へ羽ばたく希望の翼”安心院葡萄酒工房“
焼酎の「いいちこ」で知られる三和酒類がワイン造りを始めたことから始まった安心院葡萄酒工房。大規模な自社農場ではシャルドネやアルバリーニョなどの国際品種や甲州等の日本のブドウ品種含めて15品種のブドウが造られています。
ワイナリーではブドウの特徴がしっかりと伝わるようなワイン造りが印象的でした。近年では、日本ワイナリーの格付けにあたる日本ワイナリーアワードにて2019年から4年連続で最高評価である5つ星を獲得。まさに九州の雄たるワイナリーです。
ワイナリーのスケールの大きさもさることながら、日本ワインの今後に向けた試験的な試み多く行われており安心院葡萄酒工房の背負っている使命感のようなものを感じることができました。
ワインは多くの受賞歴を持つスパークリングワインの美味しさもですが、今後リリースが期待される、アルバリーニョやビジュノワールに今から心躍る気分でした。
都農ワイナリー
ワインへの信念と哲学!!夢紡ぐワイナリー”都農ワイナリー“
日向灘見渡せる丘の上で地元産ブドウ100%を使ったワイン造りをしている都農ワイナリー。ワインは地酒であるべきと考え、地元の方々に愛されるワイナリーを目指しています。
もともとの九州特有の台風に加えて温暖化の影響もあり、日々試行錯誤を続けられています。ワインの味は人に左右される、テロワールと人は繋がっていると言った言葉やブドウ生育における記録を拝見しワイン造りへの哲学の一端に触れさせていただくことができました。
また地元宮崎と九州にワインを根付かせる思いの強さも感じることができ「多様性」をキーワードに日本人の好む多様性に寄り添い、和食ひいては地元食材へのマリアージュのお話もあり販売の現場にいる人間として非常に勉強となりました。
試飲でも都農ワインの代表格であるキャンベルアーリー始め多くのワインを試させていただきました、マリアージュを意識しつつ頂く都農ワイナリーのワイン達は本当に食欲を掻き立てるワインばかりでした。
時間があればゆっくりとワイナリー併設のベーカーリーのパンと合わせて楽しみたかったです。
最後に…
昨今の温暖化の影響からブドウ品種の変更等も行われており、マスカット・ベリーAなどはほかの品種へ移行や後継者不足により収量も減っていくようです。
しかし、今回訪問したワイナリーで感じたことは…今後に向けての期待と希望です!!
都農ワイナリーの赤尾工場長がおしゃっていた「日本のワインはまだ未成熟で伸びしろしかない」といった言葉がとても印象的でした。他のワイナリーでも、多くの言葉やお話を聞かせて頂きました、たくさんの想いを記録と記憶したので、これからの接客に活かしていきたいと思います。
今回の訪問で感じたことは、ワイナリーの皆様は地元が好き!!九州が好きなんだということです。展示会等でも3社が集まることもあるようです。また3社が力合わせての企画等も実施もしているとのこと。
その想いに応えられるよう自分も切磋琢磨していければと感じた訪問でした。